私ね、時々無性に本が読みたくなる時がある。
そういうときは、本をたくさん買い込んで、
どんなときでもその世界に没頭しちゃうの。
料理を作っているときも、片手に本・・・
きっとね、それは多忙な自分の日常から
離れるための現実逃避なんだな・・・
で、満足するとしばらくまた読まない・・・（笑）
そういえば、最近本を「読みたい！」っていう
衝動に駆られないのは、ピグの世界で
現実逃避しているからかな～～～
本との出会いは、中学生の時。
それまで本が大嫌いだった私。
あるとき中学校の図書室で先輩たちや
仲間と一緒にいることが楽しい時期があった。
そこで何気に手にした本に・・・
一緒のクラスで、なんだかすごく大人びていて
なぜか言動がいちいち気に障る（笑）女の子が
読んだ形跡のある本を発見。
それが「ハーディーボーイズ」というシリーズものの
アメリカの作家が書いた、少年探偵団のお話。
そこに並んだすべてのシリーズに
彼女の読んだ形跡が残されていた・・・
「あの人・・こんなに本を読むんだ」って
なんだかライバル意識みたいなものが芽生えて、
一冊読んでみたら、アラ大変。面白い。
それからそのシリーズを読破し・・・
気になる女の子が読んだ形跡のある本を
つぎからつぎへ読んでみた・・・
それが本との出会い・・・以来、本は私の中で大切な
ものなんだよね～～。
本に囲まれていることだけでも幸せ
その後、その女の子の存在も忘れ、
自分が好きそうな本を選ぶことができるように
なったな～～～。
さて、高校生になり、夏休みの感想文の宿題に・・・
遠藤周作の「海と毒薬」という本が課題として出された。
仕方なく読み始めたら・・・
なんなの！なんなの！！この全体的に
暗い内容！この思いテーマ！！
辞めたくても辞められない・・なんか
暗い水の底に引き込まれていくような感覚・・・
読み終わった後も・・・あまりの救いのなさに・・・
自分の気持ちが整理できなくて・・・
もうイライラというか悶々ともだえるような
苦しみが襲ってきた・・・
自分で処理しきれないほどの、辛い内容。
自分なりに救いのあるその後の物語を
考えてみたり・・・夜も眠れず・・・考えちゃった！
こんな苦しい読書って初めて・・・
そんな苦しい日々をなんとかやり過ごし・・・
気持ちも落ち着いてきたころ・・・
また遠藤周作の重いテーマの本を
手に取ってしまった・・・・
隠れキリシタンの話・・・・
また苦しみもだえ・・・・
読み終わると、またつぎへ・・・・
また苦しみ・・・・
なんだ、自分の高校生活も
なんだか暗くなっているぞ！！！
そんな苦しい思いを経験した後、ふと
気がついた・・・
どんなに重いテーマでも、ある程度
すぐに受け入れらるようになったぞって！！
そんなときにね、
どこかで読んだか、聞いたかで
「本を読んで、主人公なり登場人物の
人生を疑似体験することで、
自分自身が、あり得ない人生経験を
積むことと同じになる。
そこで心が鍛えられることにつながる」って
あったんだよ・・・
そうか・・・
私、慣れたんだ・・・自分が知らないでいた世界を
知ったことによって、世界が広がり、
また苦しみに耐える力も備わったのかも！って
高校生ながら思いまして・・・
あのときの暗い・・暗い・・・遠藤周作の本が
私の心を鍛えたと言ってもいいみたい・・・
そして、高校の国語の先生が
貸してくれた本・・・・
灰谷健次郎の「兎の眼」
これも衝撃的だった・・・・
私が子どもに関わるようになったのは・・・・
この本が原点なんだ・・・・
本との出会いによって自分の方向性が
見えてくるというか、
自然とそういう道に進んでいくことがあって・・・
そういう出会いも不思議な縁だなと感じているよ。
そしてもう一冊・・・
「モリ―先生との火曜日」
これはね、病気で体が動かなくなっていく
モリ―先生を高校の教え子だった
ジャーナリストの男性がが火曜日に
訪れて、人生の話をたくさんするっていう
実話なの・・・
私ね、モリ―先生のような人間になりたいって
思ったの・・・
ちょっとやんちゃで、
破天荒。
病気にかかってからのモリ―先生が
動けなくなっていく自分を受け入れる
姿勢に感動した・・・
私の人生のお手本としたい人。
ちょっと本でもまた読むかな・・・
最近は軽く読める
ファンタジーや人気の本を読むことが
多いんだけど・・・
良い本と巡り合うことが
楽しみです・・・
人との出会いに似ています・・・