コロナ禍で外出という取材を制限された岸部露伴は、
書き上げた新作のキャラクターに編集からの注意が入り更にストレスを膨らませる。

ひょっとして、鬱にでもなってしまうのでは?

危ぶんだ露伴は気晴らしの散歩に出かけ、
たまたま辿り着いた神社で奇妙な現象と遭遇する。

その現象とは、三か月もの時間をすっ飛ばすというものだった。

一瞬にして三か月の時間が経ち、新作は既に掲載されて大絶賛されており、
そして露伴の側には厄介なファンだった女が恋人のように寄り添っていた。

失われた三か月の間、自分はどのような行動をしていたのか?
三か月の時間を取り戻すことは出来るのか?

何かが起こったのだとしたら神社しか考えられない。
露伴は再び神社に向かい、そこで一つの伝説を聞き……

っていう、すっ飛んだ時間内で別の自分がやりたい放題をしたらって話。

コロナ禍でマスクを余儀なくされた岸部露伴が、
取材旅行にも行けなくて苛々を募らせておかしくなりそうっていう描写が良かった。

「動かない」のではなく「動けない」。

そんな状態なのに近所の散歩で怪異と遭遇するのは流石、
尚且つ怪異と相乗効果を起こす厄介なファンやら駄目出しする編集者やら、
持ってるとしか思えない。

納得のいっていないキャラクターが三か月というすっ飛ばしの後、
大人気の末にフィギュアになって悔しがっている露伴先生には笑った。

割りとコミカルな部分も多いし、年末の実写ドラマにぴったり?
というか、例の編集者が出たり、その辺も考慮されているのかな。