サッカー部のメンバーの一人が殺された。
彼は放課後の自主練を目撃されており、誰かの蹴ったボールを頭に受けていた。

そのボールが原因で意識を失い、殺されてしまった?
ならば加害者は、そのようなボールを蹴ることができる誰かということなのか。

そんな誰かなど、同じサッカー部の中にしかいない。

マネージャーである語り部は犯人捜しを始めるが、
そこに学校の用務員である各務原氏が介入することとなる。

一体、犯人は誰なのか。
そして何より、彼は何故、殺されてしまったのか?

怪しい人影を見たと話す各務原氏と共に導き出す真実とは……

っていう、各務原氏が茶々を入れながら真実に辿り着く話。

とは言ったものの物語の進行は非常に不可解で、
二時間半くらいある映画がテレビで一時間半くらいで放映されているような、
あれ、どっか割愛されてる? くらいに目の泳ぐ話だった。

まず一つ目の殺人が起こるも、その殺人の目撃証言が、
誰かの蹴ったサッカーボールが頭に当たっていた、というもの。

そして当の目撃者は急いでいたので、その場を素通りしてしまう。

そりゃ、頭にボールが当たったからといって、
まさか殺人に至るとは思わないだろうからそこはいいとしても、
じゃあ誰が蹴ったんだろう、という検討がひたすら続く。

あんな見事なキックができるのはサッカー部の誰々しかいない、
キックは左足だったからあのメンバーだ、と何度も繰り返される。

で、その結果の真相がそれかーと思わず脱力してしまった。

殺人事件については二件発生するも、
どちらも死体はこのような状態でしたと描写されるだけで、
物語の中でさえ現実感が希薄なのも興味を惹かれなかった原因かも。

一応? びっくり展開的に最後の一文っぽいもので締められるも、
そんなことはよっぽどの決意でもなければ不可能だろうというもので、
冗談なのかライトノベル的なキャラクターとしての特徴なのかも曖昧だった。