一人の男は見ず知らずの父親から生活費を送られており、

働かずとも悠々自適に生活が出来ていた。

 

しかし何者かにより母を殺され、母は死の間際に謎の数字を口にした。

 

一体、誰が母を殺したのか。

母の口にした最後の言葉、1101という数字には何の意味があるのか。

 

謎を探る男の周囲で更に異常な殺人事件が起こる。

死体は心臓を抉り取られていた。

 

病気から心臓を人工弁に取り換えている男は、

次の標的となる可能性があると告げられるが……

 

一人の男は小説家としてデビューするも、

周囲の声から作風を変えていくうちに劣化して出版社からも見捨てられてしまう。

 

そこに自身のファンであるという女性が現れて束の間喜ぶが、

母との衝突により、突発的に母を殺してしまう。

 

全てが終わった。

 

男はファンという女に罪を告白するが、

女は途端に冷徹な顔となり、男の母の死体を処理した。

 

女は男を守る代わりに一つの計画への参加を促す。

 

ある人物を暗殺する、男にそれを手伝ってほしいと……

 

っていう、二つの物語が絡み合いながら進んでいく話。

 

初期の安藤直樹シリーズみたく?

収束よりも波及していくっぽい構成になっている。

 

というより、 松浦純菜シリーズであった紆余曲折の混迷っぽい感じか。

 

物語的には前作の前日譚となっているので、

少なくとも前作を読んでいないとラスト付近の驚きを感じることは出来ない。

 

ちらっと安藤直樹や桑原銀次郎の名前も出てくるけど、

世界観の繋がりを感じさせるくらいで読んでいなくても問題はない。

 

そして残念ながら続きはないので、どうにも宙ぶらりんな印象を受けた。