女が河原で出くわしたのは、女の子が 襲われている場面だった。
女は衝動的に助けに入り、男は何かを叫んで逃げ出した。
そして襲われていた女の子も、何かを叫んで言い返した。
暴漢は未遂となり、女の子は無事だったが、
去り際の二人の様子から女は一つの思いを巡らせる。
あの二人は知り合いだったのではないだろうか。
女の子を自宅に送り届けた女は、彼女の母に事の顛末を話す。
女は過去に襲われた経験があり、誰にも話せなかったことを傷として持っていた。
だからこその善意だったが、後日、男が惨殺死体として発見される。
女は河原で免許証を拾っており、
その名と惨殺死体の名は同じものだった。
惨殺死体は女の子を襲った暴漢なのか?
もしそうなら、殺したのは……
っていう、DIY企画の短篇。
誰が殺したのか、その真実が鮮やかに解き明かされる展開はさすが。
ミステリ的な謎もそうだけど、会話の生み出す奇妙な空気みたいなものが面白い。