五編で構成された短編集。
ミッションスクール
排泄が我慢できないといった具合に美少女がクラスを抜け出す。
それを合図と解釈した主人公もクラスを抜け出して合流を図る。
彼ら二人は特別な任務を持っており、ただの学生ではなかった。
そして大騒動が起こり……
ポルターガイスト
怪奇現象が学校を襲っていた。
生理が始まったと彼女が叫べば衝撃波により人は吹っ飛び身近な人は死ぬ。
放屁の音や恥ずかしいことの吐露で地震が起こり学校が揺れる。
全ての元凶は黒魔術であり、それを仕掛けた人物とは……
ステイショナリー・クエスト
部活動で必要な消耗品を申請しなければならない。
けれど総務部へと至る道は険しく、牛や恐竜が跋扈し、
海や砂漠や重力さえ異なる道を超えていかなければならない。
果たして彼らは総務部へと辿り着けるのか……
フォクシーガール
小さな狐から噛まれたことで、彼女は超常的な力を手に入れた。
同時に、彼女の前には夥しい数の怪人怪鳥等々が現れて襲い掛かってくる。
超常的な力を持ったヒーローの前には悪役が現れるものなのだ。
彼女は辟易としながらも一人の人物を救いに向かう……
スクーリング・インフェルノ
入学式の真っ最中に、学校が沈み始めた。
主人公はあたふたとしながらも、更なる混乱に襲われる。
出会う人物はことごとく主人公に思いを寄せており、主人公を追った。
子供が出来たと言い寄ってくる初対面の女子、
実は君のことがと告白する女子の父親、その他大勢の人々。
けれど追われる主人公が追うのは一人の女子で……
っていう、少年少女と冒険をテーマ? にした短編集。
句読点も少なく章毎の改行もない軽い文体は読みにくくもあり、
次々と場面転換を繰り返されると何が起こっているやら。
それでも突飛な展開が最終的に何となく居心地よく収まるのは良かった。
いくつかはライトノベル系の雑誌で発表されたみたいだけど、
あとがきにもある通り、いやーこれはライトノベルの層には受けないだろうなーと。
初めて氷菓を読んだ時も思ったけど。
個人的なベストはステイショナリー・クエスト、
読み進めるのには根気が必要だったけど終わり方の清々しさが爽快だった。