五編で構成された連作短編集。

 

大学生の男の部屋に、千両箱が届けられる。

 

アロハでパーマの大男から渡された千両箱に困惑する男だったが、

そこに謎の取り立て屋が現れて……

 

男はやたらと付きまとってくる友人に辟易していたが、

ふとした偶然から二人の女性と知り合うことになる。

 

そのうちの一人は何故だか初めて会った感覚がなく、

相手もまた同じように思っていて……

 

男は秘剣の伝授の為に一両を盗んでしまう。

 

その事実を知った生真面目な男は盗みの事実を明かし、

それが切っ掛けとなり事態は大事へと変化していき……

 

大阪の発展により人々は大阪化していく。

 

変化しない人々は教育施設へと放り込まれる世界で、

男はクーデターを起こそうとしていた。

 

仲間と共に大阪府知事を狙うが……

 

男は秘剣を受けて以来、ふとした拍子に時空を超えた。

 

そのせいで記憶がおぼろげになるも、微かに残る記憶から歩き出し、

時空を飛び越えながら自らの為すべきことを見つけようとする……

 

っていう、タイムトラベルを扱った話。

 

語り口が軽妙でユーモアたっぷりなのにバイオレンスだったり悲哀だったり、

話によっては救いがなさそうなものもある。

 

ただ、それらの話を五話目で回収していくって構成になっていて、

何だかんだで悪い結果にはならないんじゃないかなという余地があるかな。

 

事細かには語られないので、あくまで想像って感じだけど。

 

二話の主人公が既に先のことを経験した風だったりとタイムトラベルの小ネタも多く、

とっ散らかってる印象はあるものの読み易くて良かった。

 

全然知らない作者で今まで気にしたこともない本だけど、

何が原因で読もうと思ったのかが思い出せない。