ある男が愛人である女に妻の保険金を狙った殺人計画を話す。
しかし女は共犯者となることを拒み、計画は冗談として流された。
そして奇妙な殺人事件が起こる。
保険金を狙った男が自宅に戻った時、そこには男の死体があった。
床には掘り返された痕跡、二階のベッドでは妻が泥まみれで死んでいた。
更に、自宅に戻った男さえも死体になっていた。
殺された妻が蘇り、復讐を果たしたかのような殺害現場、
保険金を狙った殺人計画、それぞれが持つアリバイ。
一体、誰が誰を殺したのか?
捜査一課の貴島が新たな相棒と事件の真相を追う……
っていう、シリーズ物の三作目。
今回の幻想的な要素は、殺されたはずの妻が加害者を殺したかのような状況。
とはいえ事件は現実的なもので、アリバイを崩していくことで段々と真相が見えてくる。
で、妻が蘇ったかのような状況は……うーん、という感じだった。
それをやっちゃったら、もう幻想的な味わいなんて何でもありというか、
作者の匙加減でどのような場面でも作れそうに思えた。
一作目は鏡の中に消えたかのような謎に現実的な解釈が成り立っていただけに、
今回の幻想的な要素はちょいと肩透かしだったかも。
それでも事件が解決したかと思ったら次の事件に繋がるって展開は良かった。
尚且つ、ラスト付近の告白、被害者の表情が変わっていたというのは衝撃的で面白かった。