曾祖父が外国人である妻の為に建てた館、
そこでは過去に二度の殺人事件が起こり、九名が死んでいた。
一度目は三名、館を管理する夫妻と子供が死んで犯人は夫の無理心中とされた。
二度目は六名、館を管理する男と五名の来館者が殺された。
一人目が二人目に殺され、二人目が三人目に殺され、三人目が四人目に殺され、
最後の一人はバスタブに沈んで溺死という、不可解な事件だった。
そして館に六人が集まる。
そのうちの二人は招かれざる客だったが、四人には明確な目的があった。
二度目の殺人事件、その真相を解き明かすこと。
大地主であり強大な影響力を持ったまま亡くなった曾祖父、
その妻となりながら子供を産んで失踪した曾祖母、二人の血を継ぐ子供たち。
館で三度繰り返される凄惨な事件の行き着く果ては……
っていう、館物で見立てで密室で連続殺人、おまけに血族の歴史等々、
盛沢山に散りばめられたミステリ。
登場人物の多さに若干引いたものの探偵役は明確になっていて読みやすいし、
読み終えて冒頭に戻ることでその後を把握できる構成も良かった。
文体が軽めなので一族の歴史という重めな話も理解しやすかった。