厄年トリオの集まるバーは今日もくだらない会話で満ちている。
その話の矛先が未解決の事件に向いた時、バーに一人の美しい女性が現れる。
大学でメルフェンを専攻する彼女は聡明で、
九つのアリバイに特化した事件をグリム童話になぞらえて解決へと導いていく。
っていう、アリバイ崩しに特化した話。
以下の九編で構成されている。
ヘンゼルとグレーテルの秘密
赤ずきんの秘密
ブレーメンの音楽隊の秘密
シンデレラの秘密
白雪姫の秘密
長靴をはいた猫の秘密
いばら姫の秘密
狼と七匹の子ヤギの秘密
小人の靴屋の秘密
いばら姫の、棘に刺された主人公が眠りについたのは性交渉を示している等々、
グリム童話の暗喩や隠喩を披瀝しながら事件をさくっと解決に導いていく。
ただ、前振りというか茶番というか、厄年トリオの会話が古くてさっぱり分からなかった。
今現在で五十代くらいの人だったら懐かしく思えて楽しめるのかも?
舞台はバー、登場人物は厄年トリオと探偵役の女性、トリックは全てアリバイに特化と、
ある意味で起伏は乏しくアリバイトリックの妙味を味わう感じだったかな。
内容的に一冊限りと思いきや、どうやらシリーズ化しているらしい。