女子高生のミリアとユリはミステリィ研究会の顧問である石崎と八丈島に向かう。

 

招いたのはミリアとユリの友人であり、彼女は年に一度の父との対面に気後れしていた。

彼女の父は過去に成功した研究者だったが、今は八丈島で隠遁生活をしている。

 

彼女と共に訪れた男の家は研究者らしくセキュリティは万全で、

扉や窓には開閉の記録が残るようになっていた。

 

そして男が密室で殴られて意識を失うという事件が起こった時、

開閉の記録はなく、家にいた誰かが犯人である可能性を浮き上がらせる。

 

男を殴った犯人は誰か?

 

事件の謎を解く鍵は石崎が持ち込んだミステリィの袋綴じ本、

その本の後半、袋綴じを破った中を読むことで犯人は判明する?

 

ミリアとユリ、石崎が突き止めた事件の真相とは……

 

っていう、殺人は起こらないものの事件を追及する話。

しかも追及の仕方が袋綴じのミステリィ本を読み解くという謎めいたもの。

 

その理由は本作が密室本という企画の産物で、

本自体が丸々袋綴じで密室をテーマにしているからか。

 

メタ的な要素を含みながら真相に迫る展開は良かったけど、

文体が合わないというか、とにかく本文が読みにくかった。

 

肝心の密室は施錠に必要な番号が周知の為に密室の要素を満たさないかと思いきや、

暗闇という要素で補正されているところが良かった。