幸せな結婚をしたはずだった。

七年も続いている結婚生活、しかし段々とおしまいの日に近付いていく。

 

主人公である彼女は多忙な夫を献身的に支える専業主婦で、

共に過ごせる時間の少ない夫に不満を持ちながらも心から愛していた。

 

夫は毎日が午前様、休日出勤も当たり前の多忙な身で、

たまの休みは疲労からの睡眠で潰していた。

 

すれ違いの日々が続く中で、彼女は日記を綴る。

 

日記には夫への気遣いや不満、捨て猫を拾ってにゃおんと名付けたこと等々、

彼女の毎日が記録されていくが、その内容は段々と異常さを示し始める。

 

どれだけ夫が遅くなろうとも毎日夕食を作り、帰って来るのをじっと待つ。

 

十数年振りに再会した彼女の友人は、その異常さや彼女の不安定さに気付き、

どうにかして正してあげようと目論むも……

 

っていう、一人の女性がおしまいの日を迎える話。

 

献身的に尽くす専業主婦、出世街道を進むも仕事漬けの夫等、

前時代的でありながら現代でも十分理解されそうな感じ。

 

主に主人公である妻の日記により進んでいくが、

過剰な愛情が段々と指摘され、その異常さが際立っていく。

 

そして彼女が精神的におかしなことになる根本的な理由が、

おしまいの日を迎えたことにより明かされるっていう。

 

主人公の日記が危うさを醸しつつ、その記述が真実なのか、

本当はどのように考えているのか、そこからのオチも良かった。