結婚式に集まった六人の女性、
彼女らは十五年前、高校時代を共に過ごしていた。
1980年、彼女らの通う女子高は特殊な隔たりがあり、
六人は少数派として密やかに学校生活を送っていた。
そんな学校内で一件の殺人事件が起こる。
殺されたのは生徒ではない十七歳の女の子、
彼女はシャワールームで衣服を着たまま絞殺されていた。
一体、誰が彼女を殺したのか?
十五年後の結婚式の最中、六人は各々が高校生活のことを思い返していた。
始まりは殺人事件、そこから幾つかの小さな不可思議が起こった。
六人は各々がそれらの事件と対面しつつ、不安定な少女時代を過ごしていた。
そして回想が終わり、結婚式に意識を戻した時、結論に辿り着く。
十五年前の殺人事件、犯人はあの人だ、と……
っていう、面映ゆく痛々しい時代を振り返りながらのミステリ、
冒頭で犯人の所在を明かしながら上手いこと着地させてて楽しめた。
連絡短編集のように一話毎に焦点を当てられる人物が変わるので最初は分かりにくいが、
次第にキャラクター性も明確になり、罪を背負う重さや辛さも描かれている。
また、大きな事件である殺人事件の推理とは別に、
日常の謎めいた小さな事件が散りばめられているのも面白かった。
主な登場人物の六名が妙にキャラクターめいているというか、
少女漫画チック? ラノベチック? だけど、そうじゃないと重苦しく、
息苦しいだけの社会派めいたものになりそうなので、まあ良かったのかな。
全体的には非常に楽しめた。