主人公はある日、不思議な夢を見る。
六人が集まる中に現れた女神のような何かは、六人に力を与えた。
統率、情報、技術、生命、攻撃、そして切り札。
目覚めた主人公は平凡な生活に戻る。
主人公には精神感応、テレパスとしての力を持つ親友がいた。
人の心を読むことに嫌悪感を持つ彼女だったが、
主人公は彼女を受け入れ、姉のように慕っていた。
そんな彼女と過ごすある日のこと、友人らと合流した主人公は、
空で戦闘を繰り広げる UFO を見ることになる。
一対一の戦闘により、一機は主人公たちの側へと墜落した。
目の前に確かに存在する UFO。
しかし近寄った途端に異常な恐怖が沸き上がり、逃げ出してしまう。
翌日、UFO の墜落場所に六人が集まる。
そして異星人同士の奇妙な戦争に、六人の人間が参入することとなり……
っていう、軽い描写が多い割に等身大の人間模様を描いた少女チックな SF もの。
当時19歳? の作者が書いただけあって、
SF チックな描写はチープというか、会話劇で進めている印象が強い。
異星人の描写もありきたり、というか外国人みたいな書き方だし、
いくら才能を与えられていようと宇宙にまで進出して暴れ回るのはどうだろうっていう。
ただまあ、妙なところで味わいがあり、退屈はしなかった。
会話劇の積み重ねというか、主人公の独白で進む描写というか。
彼女が愛する彼氏に 「あなた」 と呼び掛けて、彼氏がぎょっとしながらも、
「おまえ」 と返すところはしびれた。
19歳から 20歳になる主人公の、うじうじ悩みながらも吹っ切れて、
遂には誰よりも突っ走ってしまうラストも爽快感があったし。
小説全体を音声で聞いてみたい欲求に駆られた。