小学六年生になった主人公は、クラス替えで友達と離れてしまう。
独りぼっちに不安を持ちながらも新たなクラスで役員の振り分けが行われる中、
変な人として有名な、いつも独りぼっちの女子と知り合うことになる。
彼女は孤独を好んでおり、体育が取り柄の主人公とは違い薄弱で、
常に冷静な視点を持ち物事を見据えていた。
そんな彼女が気になった主人公は声を掛け、あっという間に仲良くなる。
自分とは対照的な彼女との日々、そこに幽霊屋敷の噂が舞い込んでくる。
そして幽霊屋敷は、主人公の祖母の昔話とも関係していた。
祖母は幼い頃、屋敷の前で女の子と知り合い、
地下に誘われ、楽しい一時を過ごして再会を約束した。
しかし再び屋敷を訪れた祖母を待っていたのは、
その女の子は既に死んでいるという事実だった。
自分は死んだ女の子の幽霊と遊んでいたのか?
祖母の昔話と幽霊屋敷、その謎に二人の少女が挑む……
っていう、子供向けのミステリっぽい一冊。
表紙もさることながら挿絵も多く、キャラクター紹介なんてページもあり、
難しい漢字もなくふりがなもばっちり、たぶん小学生向け?
作者は森奈津子だけど、性的描写など一つもない。
それでも十分面白かったし、描写やら何やら、うまいなーって感じだった。
特に終盤、淡々と真実を述べる友人と相対する犯人のくだりが良かった。
何が罪で、どこに罰があるのか。
小学生でも分かりやすいだろうし、大人でも楽しめるんじゃなかろうか。