とある人物がメールを受け取る。
メールには一週間後に殺されることと、差出人であるメーラーデーモンという名前があった。
そして一週間後、メールを受け取った人物は何者かに殺された。
上木らいちの客もメーラーデーモンからのメールを受け取っており、
らいちが不審を覚えて駆け付けた時には殺されていた。
メーラーデーモンを名乗る何者かが連続殺人を実行していて、
メーラーデーモンの殺人には幾つかの特徴があった。
被害者は X-phone 社製のガラケーでメールを受け取っている。
メーラーデーモンからのメールは esTa 社製の携帯アドレスから送られている。
犯罪は次第にエスカレートし、ついには X-phone 社製のガラケーユーザー、
666人がメーラーデーモンからの殺害予告を受け取る。
一体、犯人は誰なのか?
一方で過去の事件から警察を辞めようとしていた藍川だったが、
上司に諭され、長期休暇を取って謎のペンションに招かれていた。
誰もが仮面を被り、自身を隠して一時を過ごすペンション、
そこで取り留めのない時間を過ごすが、一つの動画で事件と向き合うことになる。
動画は警察組織を茶化したもので、そこには疲弊した部下の姿があった。
自分が抜けたせいで業務がかさみ、部下にまで迷惑を掛けている。
その動画を見た青の館の面々までが意気を高め、皆で協力しての推理が始まる。
そして推理の肝となるのは、上木らいちのツイッターだった……
という、今までのらいちシリーズと比べたらエロは控え目、
傷心の藍川が奮起する姿を描いた話だった。
びっくり精神も控え目? とはいえ、ツイッターを利用したトリックがあったり、
何より歴代の登場人物どころかシリーズ外からの引用も出てきたりのしっちゃかめっちゃか、
これってらいちシリーズの最終作なのか? っていう展開は面白かった。
過去作の登場人物のその後も楽しめたし。
ただ、過去作を読んでいないと不明点だらけだろうし、らいちの活躍も少ないので、
そこら辺は人によってはマイナス要素かも。
個人的には犯行の動機が最高に面白かった。