そろそろ手持ちが尽きそうな岡嶋二人の一冊を読み終えた。

 

届けられたビデオには二人の身内が映っており、

自分たちは誘拐された、身代金を用意してくれないと殺されると告げる。

 

ビデオを受け取った女は主人公に相談するも、

指示に従い身代金を用意して受け渡しに向かう。

 

主人公は彼女の後を追い、受け渡しの場所と思われる小さな島の付近に辿り着く。

島には細い道路が伸びており、出入りする人物がいれば必ず見て取れた。

 

身代金を手に島へと入った彼女、その彼女を遠巻きから見守る主人公と警察、

そこに発砲音が響き渡った。

 

島への出入り口は細い道路の一本しかない。

けれど誰の出入りもなく、警察が島へ踏み込んで発見したのは彼女の死体だけだった。

 

身代金もなく、銃殺されたと思われるのに銃もなく、犯人の姿もない。

 

一体、誰が彼女を、どのようにして殺したのか?

また、犯人はどこへと消えてしまったのか。

 

事件の謎を追うのはフリーで歌を歌っている主人公と、作曲担当の相棒。

二人は互いの視点から事件の謎を追い求め、話し合いながら真相へと近付いていく。

 

そして七日後、事件は奇妙な展開を迎える。

 

誘拐された二人のうち一人が瀕死のところを発見され、

もう一人が島の地下から死体として発見された。

 

死体の傍には銃と、手付かずの身代金が置かれたままだった。

 

犯人の目的は何だったのか? 果たして犯行は終わったのか?

 

ってな具合に誘拐事件の肝である身代金の受け渡しを話の始まりに置き、

そこから奇妙な謎を広げて一気に加速させていくのはさすが、時代を超えて面白い。

 

衆人環視の密室、消えた犯人、犯行の目的、そして真実。

ミステリ的な要素もそうだけど、何より登場人物に愛嬌があって楽しめる。

 

個人的には酔っ払った弾みで主人公にキスして以来、

何となく逆らえなくなりつつ好意をほのめかせている刑事がツボだった。

 

そんな刑事を手玉に取りながら自身の恋愛や人生に思い悩みつつ、

直向きに事件の謎を追う主人公も魅力的だった。

 

で、最後に重複して本を買っちゃわないよう、

これまでに読んだ岡嶋二人の本をまとめとくかな。

 

今年になって二冊も重複して買っちゃったからな……。

 

★既読
☆未読

☆焦茶色のパステル
☆七年目の脅迫状
☆あした天気にしておくれ
☆タイトルマッチ
★どんなに上手に隠れても
★チョコレートゲーム
★5W1H殺人事件
☆とってもカルディア
☆ビッグゲーム
★コンピュータの熱い罠
★七日間の身代金
★珊瑚色ラプソディ
★殺人者志願
☆ダブルダウン
★そして扉が閉ざされた
★眠れぬ夜の殺人
☆殺人!ザ・東京ドーム
★99%の誘拐
☆クリスマス・イヴ
★眠れぬ夜の報復
★クラインの壺
☆三度目ならばABC
★なんでも屋大蔵でございます
☆開けっぱなしの密室
★ちょっと探偵してみませんか
☆記録された殺人
★ダブル・プロット

 

まだまだ未読があって楽しめそう。