国内コンソールゲーム市場規模をグラフ化してみる | 逆転裁判合同ブログ1号店

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 昨日、CESAより2010年のコンソールゲーム(家庭用ゲーム機)市場概要が発表されました。
 それによると、2010年コンソールゲーム市場規模はソフト3,442億円(2009年3,341億円)、ハード1,879億円(2009年2,275億円)の合計5,321億円(2009年5,616億円)になったようです。

 このニュースを見て、ワタクシ何を思ったか、過去と比べて2010年の市場規模ってどれくらいの大きさなのかが気になりまして、過去のCESA発表の国内コンソールゲーム市場規模を調べて、それをまとめてみました。その結果が下の表になります。

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(出典:過去のCESA発表資料より)

 で、数字だけ見ても何となく分かりづらいので、これをグラフ化してみました。それが下のグラフになります。

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 これを見るとCESAが統計をとり始めた1997年以降、2003年~2004年まではほぼ下落が続き、2005年から反転、2007年に2つ目のピークを迎えるもそれ以降は再び下落に転じていることが分かります。

 2003年~2004年はPS2時代の後期。この頃は大手ソフトメーカーの合併が相次ぐなどコンソールゲーム業界が行き詰っていると言われた時期ですが、市場規模が縮小していたことがデータからも裏付けられます。

 ハードは2000年のPS2発売などで2001年にかけて一時上昇しているものの、ソフトは1997年から2003年まで一貫して下落。これはソフトメーカーにとっては明らかに苦しかったことでしょう。

 その後Nintendo DSの大ブームで2006年には6年ぶりにソフト市場が4,000億円を超えています。それでも1997年の5,833億円には遥かに届かない規模となっています。これは単価が比較的安い携帯型ゲーム機のソフトが主流になったことが一因として挙げられるでしょう。

 2007年にはハード市場が3,000億円超え。これはDS・Wiiの好調に加えて単価の高いPS3が押し上げたという面もありそうです。

 2008年以降は再び縮小傾向に。昨年2010年はソフトの方はポケモンやモンハンの大ヒットもあり2009年を少し上回りましたが、ハードはどのハードもサイクルの後期~末期になっていたこともあり大きく縮小し、5,321億円規模となっています。

 果たして今年はどうなるのか。上半期を見る限り非常に厳しいといわれていますが、果たして下半期で巻き返せるのでしょうか。一つの基準は過去14年間の最低水準である2003年のソフト市場3,091億円を下回らずに済むか、というところではないでしょうか。

 さすがにソフト市場が3,000億円を割り込むようなことがあると「コンソールゲーム市場の底割れ」と言われる事態になってしまうかもしれません…。

 さて、実はここ1,2週間でコンソールゲーム市場以外のゲーム市場規模も各業界団体から発表されています。次回はそちらの市場規模をコンソールゲーム市場と比較してみたいと思います。

(カイザー鈴木)