面白すぎてやめられない「ファイアーエムブレム暁の女神」 | 逆転裁判合同ブログ1号店

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逆転裁判の話題もそこそこにメイン管理者が任天堂への行きすぎた愛をぶちまけている痛いブログ。

発売以来、毎日「暁の女神」をやりまくっています。
想像以上の完成度で、あまりの面白さにやめられません。
前作「蒼炎の軌跡」のクオリティを完全に超えていますね。

▼ストーリー
全44章の4部構成になっています。現在は3部まで進みました。
とにかくストーリーに引き込まれ、先が気になって仕方ないほどです。
複数の視点から物語が語られ、あっと驚く展開の連続に目を離すことができません。

前作をやっていた人には、たまらない演出も多くあります。
前作のキャラはほぼ全員登場し、その強さに驚きますね。

おそらくボリュームは過去最高で、
クリアまでに80時間くらいかかってしまいそうな予感(ハードモードで戦闘アニメオンならですが)。


▼グラフィックやキャラモーション
前作は、開発元のISが慣れない3Dゲームを開発したということで、
お世辞にも戦闘のキャラモーションは褒められませんでした。
ロボットみたいな機械的な動きが、気になりましたね。

しかし、今作は進化がすごい。とにかく戦闘でキャラが動きます!
前作の戦闘モーションが目に焼きついてる身としては、とてつもない進化に見えますねw
戦闘を見ていて全然飽きません。

ムービーも効果的に使っており、2部のラストのムービーは最高ですね。
プリレンダムービーの完成度は素晴らしく、現時点のゲームの中では最高レベルだと思います。
ムービー製作は、100人以上の人間によって作られているそうです。


▼難易度
今作の難易度はすさまじく高いです。
マニアックは初回からは選択できないのですが、
ハードモードですら前作のマニアックモード並みの難易度になっています。
マニアックなら、あの「トラキア776」を超えるシリーズ最高難度は間違いないでしょうね。
マゾゲーマーにとっては、たまりません。2周目も楽しみです。

今作は、バイオリズムの影響がとても大きくなっています。
絶好調と絶不調では、回避率が30-50%くらい違いますね。
前作は全く気にしなくて良かったのですが、
今作は武器の三すくみ以上に、戦略に影響を与える要因になっています。
キャラが死にやすい序盤は、ちょっと意識するのが面倒くさいな…

経験者でもなかなか難しく感じるので、自信がない方は素直に初回はノーマルモードがいいと思います。
ノーマルモードならば、初心者にも安心なのですが
そこに”問題”があります。


▼疑問の残る仕様
チュートリアルも充実し、難易度も絶妙なバランスであるのですが
ノーマルをプレイする際に問題点があります。
それは、「ノーマルではテキスト量が半分以下になっている」という強制仕様です。

今作は、非常に新規のプレイヤーを意識しているのを感じます。
特にDSやWiiのライトユーザーを強く意識して製作されたようです。
それは今月のニンドリのスタッフインタビューにも詳しく書かれていました。

そのニンドリインタビューによれば、
「ライト層は長い物語を嫌う」ということで、ノーマルではハードのテキスト量を大幅にカットしたそうです。
もちろん重要な会話はカットしないので、物語が分からなくなるわけではありません。

この仕様で困るのは、
「物語を堪能したいけど、SRPGが苦手な人」です。
FEシリーズは女性ファンも多いですし、こういう人は多いんじゃないかな。
会話量が多いと、キャラへの愛着や妄想が膨らみますからね。

かといって、ハードモードは初級者がクリアできる難易度ではありません。
会話を見るか、それとも適度な難易度をとるかどうかが二者択一になってしまっているのは、
不満の残る仕様になってしまいました。

確かに「長い物語を嫌う」人がいるのも事実ではあります。
しかし、全員がそうではありません。
テキスト量削減はモードによる強制仕様ではなく、
プレイヤーにテキスト量を減らすかどうか選択させるべきでした。

下手にライト層を意識しすぎると、このように中途半端になってしまうんですよね。
もちろん新規獲得を意識し、手軽に物語を楽しめるようにする努力は必要なのですが、
それを強要するのはまずかったです。


▼最後に
不満の残る仕様はありますが、
僕はハードモードをプレイしているので、そういった仕様は全く気になっていません。
プレイしている現時点では、シリーズ最高傑作だと感じているほどです。

目の離せない重厚なストーリー、音楽、戦闘アニメ、ムービー、
インターフェースの快適性、絶妙な難易度バランスなど、全てが最高レベル。
これをプレイしてしまうと、他のSRPGの粗を多く感じてしまうほどです。

初日売り上げは約5万本ということで、
予想通りゆっくりとした初動でありました。
まだまだWiiも品薄で、コアユーザーが買えていませんからね。
今後もじわじわ売れ続けるでしょう。
気づいたら前作の売り上げを超えていたなんてことも、充分ありそうです。

(ナータ)