ケンケンさん1

アプリで知り合った人との待ち合わせって面倒。
写真なんてあてにならないから。

私はサクッと電話をする事にしている。

「今どちらですか？」って。

さあ、いざケンケンさんと初対面。

自称体育会系だったけど、こじんまり、というか。
身長は確かに私より高いんだけど、自信なさげにヘラヘラ笑っているところが器の小ささを感じさせているように思った。

待ち合わせ場所から店までは10分くらい。
串が食べられるお店で個室だった。

初回で個室。
私的にはアリ。

カウンターの横並びは嫌な男性でも逃げ場がないし、イケてない男性に対する他者の視線も気になるし。
初回は個室で向かい合わせ位がちょうどいい。

ケンケンさんは若干人見知りなのか、慣れるまで少しヘラヘラと笑っていたが、しばらくすると饒舌になり話も面白かった。

「アコちゃんは...なんでアプリを使ってるの？」
ケンケンさんに話を振られた時、

「あ、私この人と合わないな」
直感的にそう感じた。

今日はこれからスーパーに行く。

クックパッドの有料会員で料理も嫌いじゃない。

ただ、もし安月給な保育士じゃなかったら、こんなに必死に自炊してなかっただろうな。