俺はブラックスリー、正式名称じゃないなぁ生姜の使い魔で武器的な属性は銃だ

金欠の俺にはアドゾンビがないと生きていけねぇ。

金欠でも、ここ数時間振り返ってもマシな選択肢もあったかもしれないが、今俺は声を失ってしまった…喋れねぇ。

何でそうなっちまったのかはアドゾンビ02を読んでくれ↓↓

近くに見えた時計台まで、ヨレヨレの状態で歩いた、時刻はもう6時50分を過ぎていて

あと10分で本来俺は職場に行って仕事を始めなきゃならねぇけど、どう頑張っても間に合わなそうだから職場に遅れる件を伝えたかったが

アドゾンビをやり過ぎた端末はバッテリー切れどこかで充電する必要がある そして今俺が現金で持っている持ち金はたったの0.08キャロットペイ、人間の通貨で言うなら8円ってところだ

0.1キャロットペイコインがあったら、ワンチャン数秒でも電話ボックス探し回って連絡できるかもしれないが0.01が3枚と0.05が5枚…電話すらできねぇ。

昨日から今朝未明まで、家に帰らずアドゾンビで5300体くらいゾンビを倒している、これを換金できれば53キャロットペイだ

が、そもそも端末のバッテリーが仮に残っていても、0.1キャロットペイコインや
1.0キャロットペイコインを持っていたとしても

喋れなくなっちまった俺には、遅れる連絡をするのすら絶望的だ

でもって声が出せる状態のときですら職場に遅れるなんてそんなタブーが許される訳がねぇ、ただでさえ無能だってのに。

ん馬か!何でいる…ここは多分競馬場は近くにねぇ。乗馬クラブはわからないが何で馬がいんだよ。

黒っぽいから死神か?悪魔かぁ? だったら正直不幸中の幸だ、もういいや…これで楽になれる
まぁ使い魔である俺らは

正確には生物じゃない、永久停止っていうべきだが要するに…死。
もう開発者の借金返済で苦しむのも、職場にも行かなくてもいい、最高じゃね?喋れなくなっちまったがその後すぐ死ねるなら喋れなくなっちまっててもあんま問題はないな




ロンローM.O🐴「わっ。えっあぁ使い魔ブィィ。生姜かな?…銃系統っぽい」

ブラックスリー「あうあああええあぁああああ(悪魔か?なんかかぁアンタは)」

漆黒のオーラなのか?あぁもういいなるようになれ、その場で俺を踏み潰すか何か魔力でただの生姜にする気か!それともその逆か!

ロンローM.O🐴「あっ名前言ってなかった。ロンローM.Oです。これ名刺ブィィ… ちょっと教祖してるブィィ。にしても生姜さんクタクタっぽいブィィなぁ大丈夫ブィィか」

ブラックスリー「!!?あぁ!おおああああ、おああいえええいええああえええ(!!?あぁそうだよ、おかげで…喋れねぇ)」

ロンローM.O🐴「…困ったな、何か伝えようとしてるブィィけど何言ってるのか分からない。ちょっと待つブィィ紙とボードとペンを召喚するブィィから書いてくださーい。」

ブラックスリー「…いいあああめえええううえおお、いいうあ!ああええううおぐああああいいいあああい(やめてくれ、いや筆談なんて障がい者みたいだ)」

ロンローM.O🐴「……嫌がってるところ本当申し訳ないブィィけど聞き取れないブィィからお願いします。書いて欲しい、頑張ってなんか言ってるのは分かるブィィけど僕が聞き取れないブィィ」

俺の目の前に紙と書くためのボード、そしてペンが召喚された

俺はこれからこの馬の姿した悪魔?に何をされちまうんだか。

が筆談なんて障がい者みたいだ、そんなやり方したら障がい持ち、不良品って言われて(ちゃんと言葉喋れよ)とか言われて蹴ったりされるのは分かってる。

俺だってこんな喋れなくなっちまったなんて想定外だ。

ブラックスリー「おおうおおえれいおおうおおええお、おおおいいいあいいえうえ!!(もうこれ以上俺をゴミにしないでくれ)」

その時もはや騒いでる場合ではないと思った

喋りは死んじまってるが顔下の生姜の触手は辛うじて動く…が正直この触手も死にかけで震えていた書いている字は汚かった。

だから、触手まで動かなくなっちまったらいよいよ意思疎通ができなくなっちまう。

会話だけじゃなくて、意思疎通する能力を完全に失っちまう、俺の…俺自身のせいでだ

銃口に当たる部分は痛みであまり感覚がないし 横で浮いてる”弾薬”はもう地面に擦っちまってる
魔力がかなりなくなっていてそして、脚は震えていた。



くっそ汚ねぇ文字で俺は紙に書いて、その黒馬に見せた。

ブラックスリー「…いあああおおええおおいいえおおいい!(今これをして欲しい!)」

ロンローM.O🐴「職場に連絡ブィィな、電話番号書いてくれたからできるブィィ、…わっ酷いな生姜さん今日の深夜まで喋れてたって本当ブィィか職場の連絡なんかよりそっちが先、最後に喋れたのは何時間前ブィィか…2時間前ブィィか?」

俺は首を横に振った

ロンローM.O🐴「じゃぁ3時間前ブィィか」

俺は首を傾げてしまった、おそらく最後にアドゾンビの倒した数を確認した時の時刻は4時ごろだった気がするが、はっきり覚えてない

ロンローM.O🐴「…4時間前ブィィか?もしそうだったら、失われた機能を戻せないかもしれなくなる境界ブィィ、こんなところで話してる場合じゃない4時間半だったら多分アウトだ」

俺は首を振った

ロンローM.O🐴「そっか、OKまだ4時間は経ってないブィィなじゃぁ少し落ち着いて即このままメンテナンス場に直行ブィィまだ機能の再生する可能性が高い」

この馬…ロンローM.Oは俺を咥えて持ち上げて、背中に乗せた、メンテナンス場送りだが費用はいったいどうするんだ?

持ち金は端末がついて換金できたとしても53キャロットペイ、んで持って現金での持ち金はたった0.08だ、どっち合わせても費用たりねぇ。この状況でさらに借金が増えちまうどうする

費用について聞きたいが、今喋れないから無理だ

馬のロンローが出してくれると思う他ない俺が払うかロンローが払うか確率は1/2だ。ならこのお人好しのお馬様に払ってもらう方に…かけるか。

今俺は深刻な状態なのかもしれない。今下手に抵抗したら、俺はどうなっちまうのか分からないが、もはや俺の今の状態がまるでゾンビなのだろう。

昨日シズナが帰りの交通費を貸すんじゃなくてくれるって言ってたのと

あの女性警察官…桜だったか?それ以外にも終電逃してアドゾンビで無理して稼いでタクシーで帰ろうとしていた、俺自身の考えが不味かったのかもしれない

そのまま蹄の音を鳴らして使い魔のメンテナンス場に突っ走って行って

ほぼ突撃する勢いで、入った。受付とか無視してそのまま診察室へ入った…やっぱこの馬は悪魔だ。

メンテナンス場に来たのはいつ以来だったかな、が今連れてこられたのが2回目だ。行く金すらなかったからだ。今メンテナンス場の入り口の時計で7時半前、ワープして職場に行けても30分弱遅刻してしまっている。

ロンローM.O🐴「(ヒギィィィィン!)ドクター!できるだけ早く彼を診て欲しいブィィです、喋れなくなってしまってる!」

魔術師(ドクター)「それはまずい。やむおえないですけど、軽い不具合の使い魔さん方には待ってもらうよう一緒に頼んでもらっていいですか?」

ロンローM.O🐴「そんくらい安いもんブィィ」

それから、何やら魔術師(ドクター)の白っぽいお化けは、ロンローと一緒に他の患者に交渉してた俺は2、3分施術台の上で放置だった。

それから何やら眠らされて

ブラックスリー「あり…がとう」


魔術医(ドクター)「良かった無事戻った、しばらく症状が残ってしまうと思いますが、1ヶ月ほどでほぼ完治するでしょうが念のため2ヶ月は安静に、

にしてもラッキーでしたね。あともう30分遅かったら後遺症になっていた可能性が高いでしょう今何とか喋れる状態に戻ったのはラッキーですよ。」

ブラックスリー「…そうなのか、ド クター俺…このあと職場行かないとだあめだ。上司が きっと…カンカンだ、今全力で謝って…もごごあら(午後から)出てこいって言うぞ。」

ロンローM.O🐴「そんな状態で行ったらダメブィィ、行ったら今度は目が見えなくなったりとかあり得るブィィ!」

ブラックスリー「んな…じゃぁどうしろって?そんな…あす(休す)んだら俺…クビだ。…」

魔術師(ドクター)「そうは言っても、今下手にストレスをかけてしまったら危険です。一旦仕事を辞めるなり休職して2ヶ月弱休んでまた復職するか、就職活動をした方がいいです」

ブラックスリー「そんな…呑気なこといてられない、取り立て…来る家賃ある!」

ロンローM.O🐴「そうブィィかぁ。あぁそうだ、生姜さんの名前聞いてなかったブィィ無事喋れる状態に戻ったから教えて欲しいブィィ」

ブラックスリー「俺は…ブラックスリー だ。アドゾン ビで何とか生活…ギリギリかえいで(稼いで)でる」

ロンローM.O🐴「アドゾンビ…えぇっと使い魔(HDAES)さん達向けのARゲームで、シズナとサタン丸さん がやってたけどムムナは辞めちゃったなぁ」

HDAESってのはまぁ人間をホモサピエンスって言うようなもんだ、使い魔は正式にはHDAES(ハダエス)、何やら高次の作られた(人工の)自我とかの略称らしい、人工知能とは別モンだけどまぁよくわからねぇ。まぁメカではない。

って何でロンロー シズナを知っているんだ!いや待て同姓同名ってだけで別の使い魔かもしれない。

魔術師(ドクター)「あのゲーム属性が銃や剣の使い魔だったらゾンビ一体倒すごとに0.01キャロットペイ貰えるらしいです」

ロンローM.O🐴「だとしたら150体くらい倒して、やっと自販機のジュース一本分の1.5キャロットペイブィィどうあがいても生活に足しにはなるとは思えない…」


魔術師(ドクター)「あれは絶対換金キャンペーン廃止にした方がいいと思いますね、」

ブラックスリー「いや…あぁまぁ困るそう…なったら生活が ははん(破綻)する」


ロンローM.O🐴「…??次の人待たせてるから一旦ここからは離れるブィィひとまず彼は僕が連れてくんで じゃぁお邪魔しました。」


会計「…502.5キャロットペイになります!」

ロンローM.O🐴「おっ思いの外安かったブィィ。デーモンペイでお願いします」

決済装置から一瞬炎が出た、あんな演出は初めて見た、デーモンペイって悪魔払いじゃねぇかよ。

ちゃんと払えてるのか? とは思っても今の俺に支払う能力はない。

ブラックスリー「待て…あ待て、ちょっと待ってアンタに色々 きい(聞き)たい…ことある。」

ロンローM.O🐴「おぉ奇遇ブィィ、僕も君が気になるブィィちょっと重症だったから速攻処置してもらったブィィ、ちょっと僕がいる厩舎 あぁ巣ブィィ。そこまでまで今から来て欲しいブィィ」

ブラックスリー「悪魔の城か何かか?」

ロンローM.O「えっついや違う、馬小屋ブィィ、だけど…あぁ行く前に3つ言っておきたい、1つ目はブラックスリー。今の職場はやめた方がいいかもしれないブィィ。君の判断ブィィけど話聞いてて何となくそう思った

2つ目は、楽しくてアドゾンビやってるならいいブィィけど、ゾンビ倒して換金できること目的ならもうそのアプリは、充電して端末の電源つけたら即削除した方がいい

3つ目は今から僕の厩舎…馬小屋まで連れて行ったら1万キャロットペイ…渡すブィィ」

ブラックスリー「はっ…!!?おい待て…もっと訳わかんなくな…ったぞ」

ロンローM.O🐴「まぁひとまずこっちの世界の時間単位で2ヶ月、何にもしない方がいい…理由はよくわらからないブィィけど凄く頑張ってきてるからその期間は頼って欲しいブィィ」

俺はよく分からないロンローとかいう悪魔?なのか黒馬の背中に乗せられて、運ばれて行った。何とか喋れるようになったが…これからどうなるんだ?