未来から来た、
少年はそう言った。
数年後の未来、少年の世界では、
人間はほとんど殺されてしまっていて、
彼はその黒い敵と1人で戦っているのだと。
天才的な科学者である母親が創り上げたタイムマ
シン、それで過去であるこの世界に来た。
未来のような世界にはなってほしくないから、
と少年は言った。
少年の顔には浅い傷があった。
青い瞳にはどこか影があり、悲しげだった。
こんな思いをするのは、自分だけで充分だ。
誰かを失う悲しみを知るのは自分だけで。
未来からきた孤独な少年。
希望という大きなものを背負っていた。
それがどんなに辛いことか
とてもわかることなんてできない。
悲しいけど
少年の背中を押すことなんてできない。
抱きしめることすら。
。
未来のトランクスの詩でした。