一人暮らしをしている社会人の長男が、昨年家に戻ってきたときのことです。
「俺はこれで行く」
そう言って見せてくれたのが、『Die With Zero』の本でした。
この本のことは、私も知っていました。
実際、さらっと読んだこともあります。
なるほど、とは思いましたが、
正直なところ、そこまで強く心に響いたわけではありませんでした。
すると息子は、
「お母さんも、これを考えたほうがいい」![]()
と、なかなかの力説をしてくるのです。
ちょっと待って。
その前に――
私はともかく、「俺はこれで行く」って、あなたは本当に大丈夫なのでしょうか![]()
確かに息子は、お金の貯め方、増やし方、使い方について、
見ていてうまくやっているなと感じます。
高給取りというわけではありませんが、
節約しながら資産運用もしていて、
そのうえで旅行にもよく出かけています。
自分が応援したいと思うところには寄付もしたり、
家族に対しても、ときどき気前のよいことをしてくれます。
きっと、本人なりにきちんと考え、
将来の試算もしたうえで行動しているのでしょう。
それでも、母としては少し心配になります。
子どもたちの世代は、
親世代よりもさらに世知辛く、シビアな社会を生きていくことが予想されます。
インフレも、これから先どうなるかわかりません。
本当に大丈夫なのでしょうか。
私はむしろ、
子どもたちがもし困ったときのために、
残せるものなら資産を遺してあげたい、と思ってしまいます。
「ゼロでDieしたほうがいい」と言われて、
正直、複雑な気持ちになった母でした![]()