自毛植毛の誕生はいつから❓(自毛植毛の歴史と原理・手術方法・再手術の原因について)❕

自毛植毛の歴史📔・植毛について～グロウェル医院の自毛植毛

こんにちは皆様

グロウェル医院です

最近は自毛植毛に対する関心が高まっています。過去には脱毛症・薄毛は中高年層の男性にしか起こらないという認識でしたが近年では若年層にも女性にも起こりやすい症状という認識に変わりました。様々な要因が原因になって発症してしまう薄毛・脱毛症はその症状も様々でその原因に適した治療をしなければなりません。

薄毛・脱毛症の治療や改善のために多くの方が選ぶ自毛植毛

しかし、SNS・インタネットなどの山ほどある情報の中で良質の情報を見つけるのはなかなか難しいです。

本日は少し専門的な内容になるかもしれませんが、「自毛植毛の歴史と原理など」についてお話していきたいと思います。

☆クッチャン移植の事例☆

(男性)頭頂部の自毛植毛

《切開法5,000本+医療ヘアタトゥー》

Before

After(7ヶ月経過)

(女性)頭頂部の自毛植毛

《切開4,500本+医療ヘアタトゥー》

Before

After(1年経過)

(男性)前頭部・頭頂部の自毛植毛

《切開+非切開8,000本+医療ヘアタトゥー》

Before

After(1年経過)

※個人差により術後の結果及び効果が異なります。

　同じ本数でも同じ結果というわけではありません。
　副作用を伴うこともありますので、必ず専門医に

　ご相談ください。

●自毛植毛の歴史●

◇典型的な男性型脱毛症

自毛植毛の歴史は思ったよりかなり古いです。最初は1800年代から海外で考案されたそうですが、1900年代初めにすでにドイツでまつ毛に関する論文が発表されており、1939年度には日本の奥田庄二という医師が自毛植毛に関する論文を発表しました。

男性型脱毛症に最初に適用した医師はアメリカのノーマン・オレントライヒ(Norman Orentreich)です。

そして韓国では1960年代初めに眉毛植毛が行われたことが記録として残っています。

FUT≫毛包単位自毛植毛

全ての技術がそうであるように、医療技術も時間の経過とともに次第に発展していき、高度化します。

最初は髪の毛一本ずつ植え替える技術でしたが、現在は毛包組織ごと植え替える方法で行われています。この方法は1988年頃アメリカで顕微鏡を使用した毛包分離法が発表されてからで、2000年以降からはこれを利用したFUT法が広く使われています。

FUE≫毛包単位摘出法(毛包単位採取)

2000年代に入ってから非常に小さな単位で供与部の毛包を採取する切らない植毛FUE(Follicular Unit Extraction)法が開発されて最近は多く行われています。

よく言われる非切開法ですが、直径1㎜前後のパンチを利用して毛根ごとくり抜いて1株を採取して移植先(授与部)に植え替える術式です。

非切開法は傷跡が目立たなく回復が早いため好まれています。

※上記の内容からみると自毛植毛の手術が開発された時の技法と実際に広く使われる時にかなりのギャップが生じますが、その理由は複数の臨床を通じて検証する期間が必要だからです。

医療技術というのは私たちが使用している製品の開発やデザインの適用などとは次元が違う問題なので、長い時間をかけて徹底に検証しなければなりません。

自毛植毛の手術方法は最初に考案された時から現在に至るまで絶えず新しい試しが続いており、発展していきます。

●自毛植毛の原理●

自毛植毛とは後頭部や側頭部の髪を薄毛が気になる箇所に植え替えることを言います。もう少し正確な表現は髪の毛ではなく毛包を植え替えることです。

毛包は髪の毛が伸びる最も基本的な単位であるため、これを対象とします。

ここで少し難しい話ですが、現在まで重要に作用する学説がアメリカのノーマン・オレントライヒ博士のDonor Dominance(供与部優位説・優位性)という学説です。

グロウェル医院でカウンセリングをお受けになった経験がある方でしたらチョ・ソンミン代表院長からの診断の際に供与部という単語をお聞きになったことがあると思います。そのドナーを供与部といいます。

Donor Dominance

供与部(Donor)というのは毛包を抽出する部分のことです。これは移植する毛包の性質の影響が移植先(授与部)にそのまま維持しながら移植されるため薄毛・脱毛の影響を受けてない性質を受け継がれて毛髪が生えてくるという自毛植毛の根幹になる重要な学説です。
最初に主張されてから現在に至るまでこの学説は毛髪移植学会の定説として受け止められています。

永久領域

供与部は一般的に永久領域と呼ばれる部分を選びます。永久領域は脱毛が起こる部位の毛髪と遺伝的に差があるため、相対的にホルモンの影響を受けず脱毛が起こらない部位です。側頭部と後頭部です。

◇永久領域である後頭部の状態を確認

上記のイメージのように大体、☆後頭部から毛包を採取☆しますが、後頭部は頭皮の弾力度が高く、採取できる毛包が比較的に多いからです。傷ができても髪を下ろしたりして隠すこともできます。

このように採取した大切な毛包を分離した後、移植先に植えることになります。

移植先は脱毛・薄毛の部位ですが、移植された毛包は供与部の性質をそのまま維持しているため、薄毛になることはまずありません。

再手術の原因

”一度、自毛植毛を受けましたが再手術したいです。”とグロウェル医院へご来院くださる患者様も少なくありません。

再手術は脱毛のせいではなく、間違った手術によってもたらされるのです。

自毛植毛を行う医師の未熟な技術力や経験があまりない医師、画一化された手術などによるもので、髪の毛と毛の間隔が狭すぎたり、広すぎたり、あるいは植えた方向が悪かったりなどのミスで取り返しのつかない事態になってしまいます。
したがって、自毛植毛の手術は基本的に「一度で済む」という認識を強くしなければなりませんので、最初のデザインと移植時の密度や髪のカール、伸びる方向、間隔など、慎重でなければなりません。

豊富な経験と熟練された技術力があってからこそ患者様に満足のいく結果を出せます。