★Around The World : 3,386 days 　　　: 世界一周3,386日間

☆160 countries : in Nagano, Japan.　 : 160カ国目・現在地：日本長野県諏訪地方

★Total Distance 157,576 km : 総走行距離：157,576km

「ダディ〜最近仕事し過ぎだよ！輪人と遊んで。」

海外で出逢った人との日本人サラリーマン像の議論を思い出した。

「日本人の余暇は仕事がメインで、そのほんの間に休むだけ。我々は休む（楽しむ）ことがメインで、仕事はそのためだけに必要最低限する。仕事大好き人間日本人は、リタイヤメントしても働いているって聞いたけど、もしかして死ぬ間際まで働いているのか？」

よく言われる言葉を思い出す。

「ワーケーションや、育休、ロングバケーションを造成・社会に提唱する人ほど、自分では実行しない」

個人事業主から始めたフリーランス系社長ほど、立場が大きくなればなるほど、仕事の量を制限できないらしい。

家族が安心して暮らせるために、教育資金や住宅資金、そして老後資金が必要で、不安から働いてしまう社会構造なのか。

私が仕事をする理由は、それだけじゃない。

仕事が楽しいからだ。

仕事は概念ではあり、本質は“社会からの承認”だ。

お金を貯めて旅に出て帰ってくるまでの15年間は、自分のためだけにあった。

今は自分の成長を発揮できる分野が、社会からのニーズで“仕事”として存在させてもらっている。

世界・社会・地域の課題に取り組めることは、なんて幸せなんだろうと思う。

何よりも仕事を通して出逢う人々と一緒に汗をかき、達成感を享受できるのは極上の幸せだと思う。

生きていることを実感しているのは、自転車冒険旅のとき以上かもしれない。

学生時代は、社会の歯車のひとつになることを嫌悪していたのに、今は自分からその歯車になることを喜んでいる。

だから仕事が楽しい。

そして求められる課題は、頭と身体を捻ればなんとか解決できてしまう、してやろうというマインドが、次々と仕事を作ってしまう。

作りたいから作ってしまうのだけれど、家族にとってはダディー時間が減ってしまう。

町内を３kmキックバイクで走り、高低差100mある山登りもできるようになった輪人の成長。

親が時間をかければかけるほど成長していく今、できる限り子供との時間を作りたい。

きっと輪人が15歳を過ぎる頃、彼は私を必要とする時間も減る。

私のミッション「観光、健康、環境、教育、ものづくりでの自転車まちづくりをする」。

自転車と生きていくを当たり前に。

私の最終ビジョン「第三の居場所づくり」に取り組み始めた数年。

個としての存在理由は、家族と社会、世界とのバランスにある。

自転車冒険家、サイクルアドバイザー、そしてダディ。

これからもその葛藤は続きそうだが、それで良いんだと思う。

葛藤なくして成長なし。

生存本能そのものだ。

私は今も、冒険旅をしている。

私の最終ビジョン「第三の居場所づくり」〜仕事は概念〜