毎日の忙しさの中に自分を忘れないで | 地球一蹴、ちゃりんこ世界一周の旅 ー Rio Cycling Around The Earth

地球一蹴、ちゃりんこ世界一周の旅 ー Rio Cycling Around The Earth

2007年3月9日より 約9年をかけて157ヶ国155,502kmを走る。
I am traveling around the world, over 157 countries on a bicycle from 2007 to 2016.

★☆★Around The World・・・2,345days                ★☆★
★☆★123countries   ・・・in San Diego,California,USA      ★☆★
★☆★Distance      ・・・ 5,980km(Total Distance128,602km) ★☆★




I biking on the rute 66.
“温故知新”
If a man keeps cherishing his old knowledge, so as continually to be acquiring new, he may be a teacher of others.
I knew this means in rute 66.


「わからないことは自由なんだと思う。

現代の不幸なことの1つは、情報過多の世界の中でなんでも知った気になってしまうこと。

でも二次元の世界の中では、摩尼車を回しながら念仏を唱える敬虔なチベット老婆が発する匂いや、アフリカの灼熱の大地を走るロバが巻き上げる粉塵の儚さや、生死を彷徨いながらもその頂上を目指すためだけに耐えるエベレストの寒さを知ることはできない。」


 僕は今、アメリカの激動の時代の陰日向を知る、ルート66を走っている。

「昔は良かった」

その言葉は含蓄がある。

良いも悪いも内包している。

僕もそう思うことがある。

初めて旅した12年前のチベットがそうだった。

荒れたボコボコの道の上を粉塵を巻き上げながら馬車が走り、敬虔なチベット民が摩尼車を回しながら、何度も何度もジョカン寺を周っていた。

4年前に再訪した僕は失望を通り越し、怒りさえ感じた。

現代化の波を受け、また複雑な状況から流れ込んできた漢民族に生活を一変させられた。

道は車の通りやすいアスファルトとなり、町にはハンバーガー等のファーストフード店が占領し
た。

あれだけ敬虔だったチベットの民は鳴りを潜め、ジョカン寺の周りには均一の商品が並ぶ土産物屋でいっぱいだった。

「チベットは死んだ・・・。」

ふてくされたようにつぶやいてしまう。

過去を輝らいながら、現代を憂い、その言質にはまるで「自分たちだけのもの」だったような言い草だ。

ルート66を走りながら、それではいけないんだと思った。

すべてのものは不変なんだから、形や匂いを変えるのは当然だ。

そしてそれには波がある。

現代化のあとには伝統化がやってくる。

古き良きものがさらにさらに良きものとして蘇ってくる。

まさに古きを温め新しきを知る。

原風景の本質は変わらない。

失われたものは必ず取り返せる。

忘れてはいけない大切なものがこの世にある。

「毎日の忙しさの中に自分を忘れないで。」

そんなことを教えてくれた憧れのルート66だった。




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