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ので「蒼穹の昴」を読んでおります。
(ちなみに雪組未見です。珍しく予習してる)
浅田先生の…なんというか、読ませる力が凄すぎます…やめられない…平易で想像を越えない文章作法と、ちょっとミステリーみたいな語り口、そして地の文は少し荘厳な漢語出てきて歴史物っぽい(ぽいだけ、漢字で理解できる)。
この先へ先へと煽る推進力は鮮やかすぎて、本当に恐れ入ります。よい意味で俗っぽく、大衆の心を知っている。
まだ読み途中ですが、その途上に西太后が
「飽食と芝居に耽る」
という記述がありました。
なるほど…私も気を付けなくては…。
私ごとき、西太后さまと比べられもしませんけど(←なに言ってんだ私)、今幸せな時って、観劇してアフターでお友達とあーだこーだ、お話しするときだもの…。
これ、言い換えたら「パンとサーカス」。上田先生も論文に書いておいでの、古代ローマ詩篇の表現です。これさえ与えておけば市民は政治の瑕疵から目を眩まされ、満足するという…。
「芝居」ってサーカスの類語なのだ…東西を問わず、なんだな。
舞台芸能に填まって中の人に近づきたいあまり、本業疎かになったりトラブル引き起こしたりの人を何人か知ってます。そういう魔力が、舞台にはある。どうしてだろう?
えもいわれぬ、その甘き魅惑よ。それは言葉では言えない。
その魅力にときに身を委ねつつ、クールヘッドでいようと思う。座右の銘は「COOL HEAD、WARM HEART」であります。