彩みちるちゃんの女子力ってもの【追記あり】 | Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

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鑑賞は生中心主義。自分の眼でライブで見たことを中心に、語ろうと思います。

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みんな大好き、ちなつ様の別箱相手役に、彩みちるさんが決まりました!

別箱ヒロインも何度か経験済みの彼女、不思議なし。

 

「女子力」という言葉は大好きってわけではないのだけど、市民権得ていてわかりやすいし、彼女にはとても似合ってると思うので。

 

みちるちゃんを最初に認識したのは「星逢一夜」(2015年)の新人公演かな。本役さんは、ご卒業後も芝居巧者で鳴る咲妃みゆさん。みちるちゃん自身もお芝居上手ですので、それもあっての抜擢だったと思っています。しかしながらわたくしとしたことが、このときはれいこさんの主演に目を奪われておりまして…す、すみません、記憶朧気です…私って、馬鹿。

 

そして何と言いましても衆目を引いたのは翌年2016年2月からの「るろうに剣心」の少年役、弥彦でしょう!

ほんとうに男の子みたいなエネルギーの発露、身体能力。子どもっぽい言い草と仕草。あれは誰なの?と皆が思ったに違いない。そして名前を覚えた…そんな公演。

私も忘れてはいけないジェンヌさんだと思いました。

(新人公演でもヒロインだったと思う…観に行けてないけど…)

 

…のぞみさんファンとして忘れがたいのは「ドン・ジュアン」(2016年6月~)と申せましょう。

いまだに望海風斗の最高傑作だと思っている本作品。そのヒロイン役が彩みちるさんでした。

うーん、大変な試練だったと思う。次期トップスターの相手役としての相性を見る意味もあったと思うのですが、やはり天下のシンガーのぞみさんの相手ですから…。

途中までの芝居歌は、彼女の芝居心が奏功して「まあ悪くは、ない…?」とも思えたものですが、やはりクライマックス近くの歌い上げには、スタミナ切れというのか本来の力が出てしまったというのか…。

この公演、のぞみさんの力とさきちゃん、ひとこの若き爆発だけでも充分な名作でした。が、ヒロインが違ったら、と思った人もいたのでは…。

全くの私見ですが、この作品の上演で「やはり望海にはシンガーをつけよう」「それが彼女の価値の最大化だ」と意見が固まったんじゃないかと。あ、いや、妄想です(笑)。そして彩みちるは芝居のひとなんだという認識もまた。

 

そのあと、私の気のせいかもしれないが彼女はヒロイン役から遠くなりました。(別箱「ネモ」はヒロインでしたが、それは彼女にとってプラスだったのかどうなのか・笑)少なくとものぞみ政権ではセンターはないという予告だったと思う。

 

そうして同年望海・真彩のお披露目「ひかりふる路」。

 

でもね、このコンビの下でも私が忘れられないのは「壬生義士伝」のおみつ役(子ども時代)です。出番が決して多いとはいえないのに、そのお芝居に客席が涙をこらえきれないという…。私は子ども時代だけじゃなくて通しで見たかったなーと今でも思っています。(大人役さんがトホホの棒←ごめんなさい!だったから…)

浅田さんの原作を読んだときに手放しで泣いた場面が、おみつがお嫁に行くときに言った

 

「おとうがこの人と添わせてくれた。おとうが、私の花嫁行列の足元を照らしてくれている」(大意)

 

だった私…。ま、この場面は見事にカットされてましたけどねっ!そういう芝居上手にやってほしいおみつだったのです。

この「壬生」での新人公演ヒロインはみちるちゃんでした。芝居が必要な新公には彼女が出てくる、そんな印象。

 

のぞみさんの退団公演「fff」のモーツアルトもとってもよかったですよね!

 

そして月組へ異動。

組替えの良さというののひとつに「元の組での諸般の事情で序列が上下しても、行った先ではとりあえず学年順、順当に直される傾向がある」ってことがあると思っています。

芝居組の月組で、彼女にはとてもよかったのかもしれない。トップさんは雪組出身のれいこさんだし、この頃からぐっと痩せて、まだまだ路線娘役って感じを醸し出すように…。もともと老けないお顔だちなのもありますよね。

「ロマンス劇場」ではお嬢さん役、「ネプテューン」でも主要役、そして「華麗なるギャツビー」ではスカしたアメリカのソーシャライツ。どれも嵌っていて上手かった。

 

振り返って最近思うのが、彼女の(タイトルにもした)女子っぽさです。

いっとき「私服可愛い」という評判がありましたがそれもだし、どこかに「おんな」以前の女の子っぽい可愛さと、狡さの共存がある。若い頃にはもっとお顔も「ねこ」っぽかったしな。

趣味はお料理とか手芸とか言いそうで(←知りませんが)、雪組時代、憧れの娘役を舞咲りんさんというところも、女子集団のでの立ち振る舞いを弁えてる猛者って感じ。

娘役は、美人なほどあっという間に老けてしまったりして抜擢タイミング難しいものですが、彩みちるという人はそれを難なくクリアしていて、世間を「ひょっとしたら次は…」とざわめかせるに至っています。

 

個人的にはロイヤル感ある娘役が好きな私ですが、ずっと雪組から見てきたこの人が、生き生きと舞台に立って、舞台にも「彩(いろどり)」を添えているのを見るのは本当に嬉しい。この先がどうなろうとも、それが彼女にとって幸せな道であることを心から祈っています。

 

どーでもいい話ですが、彼女の本名は梅澤👁️さんというらしいですね。ひとこちゃんは櫻澤👁️さん(👁️は同じ)。ひゃー梅と桜ですか…。

そしてお誕生日はのぞみさんと同じ。なんというか、運勢に味方されてるひと、って感じですよね。


【追記】

今気づきましたが、本日が10月19日、のぞみさんとみちるちゃんのお誕生日ですね!おめでとうございます。