(一部の)オバサマがジェンヌをダメにする | Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

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鑑賞は生中心主義。自分の眼でライブで見たことを中心に、語ろうと思います。

とある新聞で、元プロ野球選手→公認会計士(10回目で合格!)というかたの記事を読みました。

この人はドラフト5位?で球団に入り、4年目で戦力外通告をされ、公認会計士を目指そうと思ったらしい。凄い!


私、かねがね宝塚歌劇団って高校野球と通じるものがあるなと思ってて…。

卒業後は、限られた人がプロ野球(=ほんまもんの芸能界)に行く。行っても成功するとは限らない。それを、賢いジェンヌさんは分かってると思うの。


ですが、その元プロ野球選手記事にあったのが

「入団したら金銭感覚が狂った」

タニマチさんがお金使わせてくれたそうです。


…そうなのよね…。


トップスター確実の方になら、それもまぁありだと思う。お金の使い道困ってるお金持ちはいるし、私服どこで買ったもんかと困ってるスターもいるでしょう。

でもね、そんなスターそんなにたくさんいない。争奪戦です。クレカ渡して「好きなものお買いなさい」なんて方の噂もずーっと昔からあります。もはや都市伝説の域。


そこまでいかない路線スターさんに、ささやかなご馳走とかなら罪はない(私はプチタニマチごっこと呼んでます)。


いやいやしかし、不相応な甘やかしはそのジェンヌさんの将来を潰します。

愛あるダメ出しもせず、タニマチさん本人の満足のために、他人に自らを投影してお金を使う…それは、本当に彼女のためになるのか?なりませんよね。卒業後は全く違う世界に出ていくしかないのに。

そんなタニマチさんを、見てきました。卒業後はあっさり遠ざかるさまも。その、クールさ。っていうか定見のなさ。


本当にその人に惚れ込み、好きなのだったら…将来を考えて年長の者としてアドバイスをし、導くのがファン、いやタニマチの道かな、と思います。


前述の元プロ野球選手は「これ(←野球=ジェンヌさんでいうと舞台)しかやってこなかったのだから他の道はない」という本人の思い込みと、受け入れ側の「体育会系→体力派→営業!」という先入観がよろしくないとコメントされてます。ひとには向き不向きというものがあるもの。


昨今、サラリーマンも本業以外の「複線備え」を迫られています。大企業の副業オッケーってのはつまりそういうこと。いつまでもうちの会社にぶら下がってくれるなよという会社の意思表示です。

私のような世代からすると、辛いなーしんどいなーと思いますけど、そういう教育を受けてきた若者たちはそれが当然と思ってるフシもある。

夢の世界に生きるフェアリーとて、自分の将来を見据えて考えることが必要なんでしょうね。

なにがしたいか、なにが向くか。自分って、いったい何なのか。

そういう道がなかった時代を生きてきたタニマチさんは「いい縁談を!」と連呼されるのですけど。


歌劇団にも、キャリアコンサルタントを置くべき時代なのかも?と思います。そこいらへんの企業にも努力義務とされている昨今ですので…。


2021年調査(日本プロ野球機構による)では、前年に引退(戦力外含む)した選手133人の平均年齢は28.1歳。うち、野球にかかわる職業を選んだ人は76%、野球以外の一般職に進んだ人は9%。