ちぎだいを考えた。美しい引き際とは。 | Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

鑑賞は生中心主義。自分の眼でライブで見たことを中心に、語ろうと思います。

本日の雪組東京公演を、ちぎちゃんこと早霧せいなさんがご覧になったとか。

人気絶頂の時に退団したちぎちゃん。
「望海率いる雪組を、どうかどうか、よろしくお願いいたします!」と卒業千秋楽で叫んでくれたちぎちゃん。
彼女から譲られたのぞみさんは、絶対すっぱりやめるだろうと思っていました。

美しい引き際…。

それは、「言うは易く行うは難し」の典型だと、長年会社員やってると、実感を込めて思います。
誰しも頭では、醜い引き際など望んでいない。惜しまれて、まるで桜のように散っていきたいと願うでしょう?
なのに結局、晩節を汚す…とまではいかないが、地位に恋々とする人がいかに多いことか。「あんな風にはなりたくない」と陰で言っていた先輩方の道を、歩んでいく人たち。
世の奥様がたよ、旦那様もたいていそうだと思います。

人は、地位があると客観性を見失う。
だって、お追従をいうひとしかいないんですもの。それは、ご当人のためだから。
そうすると、自分は他にない得難い人物であると思ってしまうのよねー…。

そこをちゃんと見極められたちぎちゃん。
彼女を見ていたのぞみさん。
絶対だらだらやらないと思ってた。

彼女か選んだ幸せな道なのだったら、ファンたる私は祝福する…しなくては。
どんなに「もっと観たかった…」があっても、それはのぞみさんの人生で。
それに自分を投影するのはなんか違う。

ちぎちゃんと同じように、のぞみさんも千秋楽に叫んでくれると信じてる。
彩風率いるこの組を、どうか愛してくださいと。