…という意見をよく耳にします。
宝塚歌劇をとても好きで、世間から漠然と受けている(と思われる)偏見にはふかーく傷つく私ですが、この意見にはそこはかとない違和感を覚えるものです。
宝塚はいわば高校野球、という例えには大賛成。とてもわかりやすい。プロ野球たる芸能界に行くのはほんの少し、という側面を言い表してますよね。
でも、だから批判は受け付けないというのは違うと思う。
技量があって当然のバレエの世界でも、やれニンではないとかあそこの解釈どうなのとか批評はされます。
宝塚は未熟(な面もある)だから批判を受けるのではなく、商業演劇だから、批評を受けるのは当然です。
世間に打って出るとは、世の中に喧嘩を売りにいくこと、と言ったのはかの二谷友里恵さんです。まさに、という感じ。
あれこれ言いがちな、その組そのトップの大ファンではない層も見に行けるような商業ベースに乗っているからこそ、大きな舞台、きらびやかな衣装と装置、長期の公演を楽しめる。S席が8800円ですむ(値上がりしますが😅)
ものごとには投資と回収というものがあります。
そうでなくては、一年にちらほらしか公演のない、正真正銘のキワモノになってしまいます。そんなでは、イヤですよね?
えー宝塚好きなの?いいなあ、1回行ってみたいなあって言われる方が、よくないですか?
なにそれ?って言われるより。
商業ベースにのるとは、人口に膾しゃく(変換できないぞ)するとはそういうこと。
それには批評もついてくる。
そして、当たり前のことながら、批評なきところには成長はないのだから。
まあそれでも、好きなスターさんや組を貶されると傷つきますよね。わかります。
だからいきなり、見に来るな、というのはなんか違う。未熟でなにが悪いという開き直りもかっこ悪い。
宝塚が独特の、微妙なポジションに立ち続けているのは自明の理。
それでもいまや大盛況なのだから、あんまり被害妄想にならずクールにしてるのが、よいと思うのですよねー。
本当にほんとうに、人が入らなくなったそのときに、「もう育成ゲームじゃだめなのか」とか反省したらいい。宝塚母性は不滅なような気もしますが。
と、自戒を込めつつの6月の終わり。これからバレエと宝塚乱れうちの7月だ❗