いよいよ21日から日本シリーズが始まります。東京ドームで社会人の都市対抗野球が開催されるため、ジャイアンツは京セラドーム大阪をホームとして闘います。そこで今回は、私の記憶や自宅にある資料を頼りにしながら、京セラドーム(旧名称:大阪ドーム)でのジャイアンツ名場面をご紹介します。
2002年9月4日
対ヤクルト
3-1
桑田3年ぶりの完投勝利。優勝マジック「18」点灯
2位ヤクルトが驚異的な連勝を記録し、一度ついた優勝マジックが消えて迎えた一戦。2回に松井がバックスクリーン左へ先制ソロを放ち、先発桑田は9回に土橋のソロを打たれて完封を逃すものの、最後まで投げ切り3年ぶりの完投勝利。優勝マジック「18」を点灯させました。
2003年9月3日
対中日
5×ー4
レイサム逆転サヨナラ2ランホームラン
1点ビハインドの9回ウラ、無死一塁で打席にはこの年シーズン途中加入のレイサム。中日の抑え・大塚晶文から、右中間スタンドへ逆転2ランホームランを放ちました。
余談ですがこの年のレイサムは、福岡ドームでアウトカウントを間違える大失態、札幌ドームでライトポール直撃の来日初アーチ、東京ドームで川相昌弘の通算犠打世界タイ記録達成に花を添える2ホーマー、ナゴヤドームでは3番に抜てきされて、高卒2年目の林昌範のプロ初勝利をアシストするホームランと、ある意味5大ドーム公演(?)を果たしました。
2004年9月1日
対横浜
4×ー3
9回ローズ同点弾、江藤サヨナラタイムリー
1点ビハインドの9回、前年まで近鉄でプレーしていたローズが、馴染みのある大阪ドームで同点ソロを放つと、その後2アウト満塁として江藤がレフトオーバーのサヨナラタイムリーを放ちました。大阪ドーム主催2年連続のサヨナラ勝ちとなりました。
2005年8月31日
対ヤクルト
8-7
5回表6点ビハインドから大逆転勝利
先発マレンの乱調などにより、5回表終了時点で6点ビハインドつけられていました。しかし、5回ウラに3番二岡の3ラン、続く4番小久保のソロ、代打川中のタイムリーで1点差に迫り、6回に阿部のタイムリーで同点に追いつきます。
6回以降はシコースキーが2イニングを、久保が1イニングをそれぞれ無失点に抑えて、8回に二岡の犠牲フライと小久保のタイムリーで勝ち越し、6点ビハインドからの逆転勝利を飾りました。
2006年5月11日
対オリックス
2-0
西村緊急ロングリリーフで4回3分の1を無失点の快投
巨人が交流戦で初めて大阪ドームで勝った試合がこの試合です。先発工藤が指のマメを潰して3回で降板。原監督は4回からのマウンドを高卒3年目の西村に託します。西村は4回から8回途中まで無失点に抑え、5回の阿部のソロと6回の小関のタイムリー二塁打による2点の援護を守り抜き、勝利投手となりました。
2007年4月18日
対広島
3-2
ルーキー金刃7回2失点の好投、ホリンズ決勝タイムリー
先発のルーキー金刃が7回を2失点に抑える好投を見せ、7回に代打・脇谷の三塁打でチャンスを作ると、ホリンズが決勝タイムリーを放ち勝利。
翌日も京セラで4回と5回の2イニングで7得点を挙げて大勝(8-1)。6回1失点で勝利投手の木佐貫と、7回表を無失点に抑えて開幕から大車輪の活躍を見せていたリリーフの会田が、お立ち台に登場しました。
2008年9月3日
対広島
10-9
小笠原サイクルヒット達成
6対6の同点で迎えた7回、得点圏にランナーを置いて小笠原がタイムリー三塁打を放ち勝ち越し。この日の小笠原は初回にヒット、4回に2ランを放ち、この三塁打でサイクル安打へ残すは二塁打のみ。
そして、8回に二塁打を放ち、球団史上仁志以来9年ぶりとなるサイクルヒットを達成しました。その直後にラミレスが3ランを放ち、このおかげで9回にクルーンが3失点しても勝てました。
2009年9月1日
対横浜
5-3
小笠原先制2ラン、ゴンザレス8回途中まで3失点の好投
初回に小笠原の2ランと谷のタイムリー二塁打で3点先制し、6回に坂本の2点タイムリーでリードを広げ、先発ゴンザレスは8回途中まで3失点の好投を見せて勝利しました。
2010年6月9日
対オリックス
9-2
4回途中から登板の久保が8回まで無失点に抑えて勝利
4回表までに小笠原の2本のタイムリーなどで5点を取り、試合を優位に進めていました。しかし、先発の黄志龍(ファン・ツーロン)が4回に崩れて1失点し、ランナーを2人残して降板。星野真澄のワンポイントを挟み(その間に三塁走者生還)、4回2アウトから久保が登板します。
ここから久保は7回までの3回3分の1を無失点に抑え、勝利投手となりました。久保は4月の京セラ主催の横浜戦でも勝利投手となっていて、この年京セラドームで2試合登板で2勝を挙げました。なお、亀井は「京セラの神」襲名前(2014年7月に襲名)ですが、この試合で3安打2本塁打2打点をマークしています。
2011年6月11日
対オリックス
6-2
5投手の継投で勝利
1番サードでスタメンの亀井が先頭打者アーチを放ち先制すると、3回には坂本のタイムリー二塁打と小笠原の犠飛、6回に由伸と阿部のタイムリー、谷の犠飛で得点を積み重ねました。先発内海が5回を2失点に抑えると、その後は西村、山口、久保、アルバラデホが1イニングずつ無失点に抑えて逃げ切りました。
(なお、この年は京セラ「主催試合」はありませんでした。)
2012年6月3日
対オリックス
6-0
坂本2打点、村田3打点、ホールトン7回無失点で勝利