※最初の注意事項をよく読んで了承してくださった方のみでお願いいたします。
二年前のお話です。妄想100%です。


「ヒュ〜〜〜〜!!!!」

「おめでとうーーー!!!」

「他人のキス見てこんなに感動するとはな〜」

3人が割れんばかりの拍手を送ってくれる。…ていうか、そうだ…3人見てたんだ…。今更ながらちょっと恥ずかしい…。











「じゃ、最後ね」

拍手が鳴り止むと、潤くんは1枚の紙を出してきた。

「何?」

「結婚式は最後結婚誓約書っていうのに署名するパターンが結構多いんだよ。だから、はい」

潤くんに万年筆を渡され、翔ちゃんが小さめの机を運んできた。その机の上に相葉さんが先程の紙を乗せる。


…これって…



「婚姻届…」


あの時はこんな紙切れ一枚で愛が決まるのかと苦笑したものだが、今はこんなにも重く、尊いものに思える。


「俺達が証人だから」


ゆっくりと3人の顔を見ると、何処か誇らしげで、でも、真っ直ぐな目をしていた。…男同士なのに、同じメンバーなのに、俺はこの届出を既に出した人間なのに、どうしてこんなに力強く俺達の愛を信じてくれるのだろう。



「和也」


「書こうか」


「…うんっ」


ありがとう。

この人達に出逢えて俺は世界一の幸せものだ。






「え…ちょっと待って。夫?妻?この場合どっちに書けば良いの?」

いざ、書こう!とした時、書く欄が『夫になる人』『妻になる人』となっていることに改めて俺達の関係は世間一般的じゃないんだな、とほんの少しの寂しさを覚えた。


「いいじゃん。どっちも『愛する人』とかで。あ、でも『妻になる人』は和じゃない?身体の関係的に…ぐえっ!」

全く…一言余計なんだから。でも、たぶんこの人にとっては何気ない言葉が、俺の心のちょっとした寂しさを埋めて、更には温かくもしてくれるんだからやっぱり凄い。

「いってぇー」

俺の肘がクリーンヒットし、腹を押さえてるのはこの人の自業自得だから謝んないけど。


「何気に凄い事聞いちゃったなぁー…」

「やっぱりそうなんだ…」

「智くんあれで結構雄み強いからねぇ」

ほら!聞こえてんじゃん!…ったく。



そんなこんなで『夫になる人』『妻になる人』を『愛する人』『その愛する人』と書き直し、そこに『大野智』『二宮和也』とそれぞれ名前を書いた。

「じゃあ、俺達も書くね」

潤くん達も証人の欄に楽しそうに名前を書いてくれて必要最低限の欄は埋まった。



…でも


「…これどーすんの?」


勿論役所に提出できるわけないし、誰かが持ってる?とか?


「んーー……あ!こうしよう!」


ビリビリビリィィィィーーーー!!


「「「「えええええええーーー!?」」」」

突然相葉さんがまさに今書いたばかりの感動の婚姻届を破き始めた。もう皆驚いて目が点…。


「はい、皆どーぞ」

ハッと我に返るとニコニコの相葉さんが破いた紙を一人一枚ずつ渡してきた。

「え?」

皆空いた口が塞がらないまポカンとした表情でそれを受け取った。

「5人で集まった時だけ1枚の愛の証明書になるね!」


クフフッと嬉しそうに笑う相葉さんを見て漸く何故彼が破いたのかを理解した。と、同時に本日止まることを忘れた涙がまた溢れてきた。


「あれ!?和くんまた泣いてるのー!?」

「…っうるせー!あいばか絶対失くすんじゃねぇぞ!!」

「えぇ!?失くさないよ!!大事なものだもん!」

「アッハッハ!」

「俺達も絶対失くさないよ」

そんな俺達のやり取りを見て笑う翔ちゃんと潤くん。

ポンッと頭に手を置かれ、見上げてみれば優しく微笑む智。


…ほんっと、世界一の幸せもんだな、俺は。



また日にち空いちゃってすみません〜〜〜!!💦えーんえーんえーん待っていてくださった方ありがとうございます…!もう少し出このお話も終わるのでもうちょっとだけお付き合いくださると嬉しいです♡ラブ

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