ドカマン的蒸気機関車の旅 番外編 僕のエクタクローム | motoguzzi な おじさんの趣味とこだわりについて・・

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かつてヤフブロでUPした内容の備忘録としてここに引っ越してきました。気が向いた時には新規の投稿もする予定です。よろしくお願いします。

大分UPが滞っていますが、なかなか資料をまとめる暇がなく、また、大量の古いネガが実家でどこかにまぎれてしまい、大事な記録なのにえらいことになってます。

その代わり、若干のポジ(リーバーサル)フィルムが出土したので、
急遽UPすることにしました。

ではでは・・・いつもどおりプロローグから・・・


高校に入学して写真部に入部し、毎日暗室で酢酸臭くなっていた頃の1973年
ポール・サイモンの楽曲で、僕のkodachorome(コダクローム)という曲が
ヒットした。S&Gは中学の頃から好きで聴いていたが、ソロになってからは、特にレコードを買うことはなく、FMラジオで聞く程度だったが、歌詞の中に、米国のコダック社のフィルム名と自分の持っているカメラと同じNikonブランドが出てくるので、印象に残る歌だった。

ネットに一番マシな対訳があったので、
それを僕なりにちょっとアレンジしたのがこれでです。



When I think back
思い返せば

On all the crap I learned in high school
高校で習ったことなんて クソみたいなことばっかりだったよ・・

It's a wonder I can think at all
何を習ったのかもぜんぜん思い出せないし・・・

And though my lack of education
教養とか無くたって、

Hasn't hurt me none
気後れなんかしないさ・・・

I can read the writing on the wall
だって、壁の落書きが読めるんだから それで充分



Kodachrome
コダクローム

They give us those nice bright colors
あの ご機嫌で鮮やかな色・・・

They give us greens of summers
夏草の美しい緑も 綺麗に写せるし・・

Makes you think all the world's a sunny day, oh year
太陽の光にあふれた まぶしい世界が再現できるんだ。

I got a Nikon camera
それに 僕はニコンのカメラも手に入れたんだよ・・

I love to take a photograph
そう・・写真を撮るのが好きなのさ・・・・

So mama, don't take my Kodachrome away
だからさ、ママ・・、お願いだから僕のコダクロームを取り上げないで!


特に、この曲の  I got a Nikon camera のところの 
 Nikon camera の ・・『ナイコン キャ~メラ』の発音を聞いて
当時びびったもんだ。

アメリカではニコンのことナイコン!て言うんだ・・。
僕のカメラはナイコンか・・・へ~~~ってなもんで、当時、写真好きの友達の中でも話題になった記憶があります。

大学に入りテニスブームが来て、マッケンローが履いていたプーマの逆さみたいな変なマークのブランドがNIKEと書いて、ナイキと読むのだと知り、なるほどね・・と思わずNikonのことを連想したっけ・・。笑

ところで、そのKodachorome・・・実は、普通のDPEなどに使う一般的なカラーフィルムじゃなく、スライド用のリバーサルカラーフィルムなんです。
つまり8mmや映画のフィルムと同じタイプですね。

わが国じゃ、カラーのリバーサルフィルムを使う人は、ポスターやカタログ、雑誌等商業写真を撮るプロのカメラマンぐらいで、アマチュアはでそんなの使う奴は、スライドが趣味の変わった人ぐらいでした。

まぁポジのフィルム限定のコンクールに応募するようなセミプロ並みの人は別として、アマチュアカメラマンの基本は、トライXなどの白黒フィルムの写真が主流で暗室で自ら現像し、引伸ばし機で印画紙に現像するのが普通だったもの・・・。

だからこの歌の コダクローム・・というのがとても違和感があり、もしかしたら、リッチなアメリカ人は昔から各家庭に映写機があり、アルバムを見る代わりに、リビングを暗くしてスライドを上映するのが当たり前だったのか?・・と思ったりもしたのです。

当時の僕らのバイブル、山と渓谷社から出ていた、植松宏嘉/廣田尚敬著 『カラー 蒸気機関車の旅』 という写真本の 各項に掲載されていた写真データに必ず載っていた、フィルムがエクタクロームXでした。

だから、6×6判や6×9判のような大判カメラを使うときは、エクタクロームを使うものなんだと勝手に思い、当時高校の部室に置いてあったマミヤC33プロフェッショナルを手にした僕は、トライXじゃなく、いわゆるブローニー版のエクタク(省略して呼ぶとカッコイイと思っていた@泣)を是非使うぞ!・・と思うようになっていました。

そして、ついにその機会がやって来ました。高1の夏と翌年年末、北海道を訪れた際に、夏に部のマミヤC33、高2冬のには中大付属の鉄研の友人、小岩の生臭坊主の倅のWにマミヤプレスを借りて撮影することが叶ったのです。


イメージ 21
ちなみに、これがマミヤの二眼レフC33 Professonal 当時世界中でレンズ交換できる二眼は後にも先にもこれだけなんじゃないでしょうか!
それに有名なローライやヤシカに較べると2回りも大きく重い2眼レフでした。 存在感は相当ありました。

望遠レンズなんか付けると、何だか映画のキャメラみたいでした。



イメージ 22
そして、おねいちゃんが肩から下げているのが、通称弁当箱と言われたこれまた弩デカいマミヤプレスのスーパー23です。フィルムホルダーがまたまたデカくて、総重量もかなり重く、シャッターグリップなんか必要以上にデカい!片手に持って・・なんてできないカメラでした。
カメラバックを独り占めしていました。

またそれを支える三脚も頑強なものしか使えなかったので、僕はオヤジの当時ブランニューだったけどクソ重たいベルボンをひーこら言って担いでました。

今でも欲しいカメラです。バイクの部品買う気になれば、簡単に手に入るんですがね・・・撮らないのに持ってても意味ないし・・・



イメージ 19
マミヤC33PROで撮った6×6判と、   マミヤプレススーパー23で撮った6×9判

イメージ 2
その時のエクタクロームフィルムがこの間、実家で資料を探している時に切符やら記録と一緒に出てきたので・・・


イメージ 1
2年前にそういう時もあろうか・・と購入しておいたブローニー専用フィルムスキャナーを今日、筆下ろしし、無事取り込みました。

イメージ 6
箱の中身見たら伝票に購入日が2012年の3月と書いてありましたよ。笑

イメージ 3
6×6判は専用なのでよいが、6×9判は基本取り込めないらしい・・・

イメージ 4
ガイドケース?も無いので、6×9はホルダーごと挿入して、必然的に左右がトリミングされてしまうけど、何とか6×6サイズで取り込めました。

イメージ 5
これ、PCに接続せずに、単体でスキャニングできる優れものです。

でも取り込んだ感じの解像度は3600dpiだから、まぁ、おもちゃに毛が生えた程度ですね。 本格的に取り込むなら写真屋さんで高いお金を払ってやればいいのだろうけど、そんな価値もない写真ですかね?・?。

それでは、そんな価値もない突っ込み処満載の写真をどうぞ・・・笑


まずは昭和48年の夏

イメージ 12
石北本線 常紋信号所 D51829
ここはスイッチバックがある信号所です。駅ではありません。
だって、辺りに民家が無いのです。熊は居ます。笑

マミヤC33 PROFESSOINAL  セコール105mm f8.0 1/250

イメージ 13
石北本線 生田原~常紋信号所 D511077 後補機はDL DD51
マミヤC33 PROFESSOINAL  セコール105mm f8.0 1/250

イメージ 14
今は無き 名寄線 興部~上興部  9600型  
マミヤC33 PROFESSOINAL  セコール105mm f8.0 1/250


イメージ 15
遠軽機関区所属の69625・・・9600型の626号機 

マミヤC33 PROFESSOINAL  セコール105mm f8.0 1/125

イメージ 16
石北本線 常紋信号所
スイッチバックで、キハ58(急行型気動車)を待つD51重連の貨物列車

マミヤC33 PROFESSOINAL  セコール105mm f8.0 1/250


イメージ 17
生田原~常紋信号所 を行く キハ82 特急おおとり



1年半後の冬の北海道・・・

イメージ 7
D51764  マミヤプレススーパー23 セコール90mm 

何処でしょうかね・・・・D51の重連の客車ですね。朝方の撮影なので、多分室蘭本線辺りかなぁ~・・・。

イメージ 8
ここは遠軽駅ですね・・・とりあえず、1枚  マミヤプレス セコール90mm
f3.5 60秒  


イメージ 9
同じく遠軽駅構内 発車を待つ勇網線の49600(9600型 401号機)
マミヤプレス セコール90mm f3.5(開放) 30秒

イメージ 10
49600 正面から
マミヤプレス セコール90mm f3.5 40秒


イメージ 11
49600 アングルを変えて 
ニコンF用のオレンジフィルターを無理やり手をであてて撮影 やりすぎ!
マミヤプレス セコール90mm f3.5 40秒

撮影は夜中の10時過ぎ、寒くて死にそうでした。

イメージ 20
マミヤプレス スーパー23 セコール90mm f5.6 1/90
ストロボ使用


17歳の僕です。髪の毛が変ですね・・・まるでげげげの鬼太郎です。爆
後ろの毛はもっと背中に沿って長いです。顔も皺が無くて気持ち悪いです。
この頃は陸上の短距離もやっていて、いい筋肉付いてました。

今みたいに髭もないです。この格好にカメラマンコートのみでマイナス20度にもなる北海道を風邪もひかずにふらふらしていたのが信じられません。

高に2でピース吸ってますね・・・ちゃぶ台の上にあるのは友人のUdaさんのヤシカの2眼レフです。エクタクロームのパッケージが3つほど転がってるのが見えますね~・・・僕のエクタクローム・・・・笑

良く見ると、ニコンのフォトミックファインダーの形が何か変・・・? 
フィルムが左右逆ですねってか裏返し・・・・! 爆



イメージ 18
朝日を浴びて軽快に走る 室蘭本線のD51 栗丘駅付近?

マミヤプレス スーパー23 セコール90mm f8.0 1/250

<20170213@10:22修正>
裏返しの自撮り画像の修正しました。笑

このフィルムスキャナーを使ってみての感想は、正直今市・・というか解像度が最低でもこの倍の7200dpi以上欲しいです。ブローニーフィルムでこれだから、35mmなんておそらく最低かもしれません。それからピンも甘いと思いました。ちゃんとガラスで挟み込む仕組みで、オートフォーカス機能は欲しい所ですね・・・

数年前にCanonの普通の複合機で35mmだけですが、フィルムスキャニング可能なセット(ネガを挟む専用ホルダー付)があったのに、今は無いのかなぁ~・・?




今度、普通の複合機を使ってフィルムをスキャンできる装置を自作してみようと
思っております。理屈的にはあってるはずなので、乞うご期待!




まだ結構有りますが、ろくなのがないのでこの辺で失礼します・・・