奥さんは「マッドマックス」の俳優メル・ギブソンの娘(Hannah Gibson)

現在、最高峰の白人ブルースギタリストといえばKenny Wayne Shepherdだ。

 

 

 

リモートで1週間働いた後は、美味しい酒でも飲みながら最高峰のギタープレーを聴きたい。まずはデビュー当時のケニーのギタープレイを聴いてみよう。

 

 

ケニーは、1977年生まれ、米国ルイジアナ州出身。楽譜は読めず、独学で学んだ。カセットテープで音楽を聴きながら、何回も同じフレーズを繰り返したそうだ。

7歳の時に観たスティーヴィー・レイ・ヴォーンから大きな刺激を受ける。

1995年に1stアルバムをリリースして以来、グラミー賞候補5回、ジョー・サトリアーニ主催のG3にも参加した。

 

※ Stevie Ray Vaughan - So Excited (from Live at the El Mocambo)

 

ブルースはスキルではなくスピリットだ。

B.B.キングの演奏は同じフレーズの繰り返しだったが、その音には魂があった。

ゲイリー・ムーアをはじめ、キャリアの途中からブルースを始めるギタリストは少なくない。しかし、芯からブルースを奏でることは難しい。

 

ブルースのクラシック「I’m a king bee」を聴いてみよう。

 

 

大きなコンサートホールでも室内でも、ケニーの奏でるトーンは透き通ってクリスプだ。ピックが弦を引っ掻く音まで聞こえてくる。クリーンなオーバードライブ・サウンドはレイヴォーンの影響を受けた。

 

ケニーはFender から、シグネチャーモデルを出している。

手にとって驚くのは弦高が高くて、すごく弾きにくい事だ。それにかなり太いゲージ(弦)を張って弾くらしい。彼の太いギタートーンはそんなハンドパワー(?)から弾き出されているのだろう。

 

 

ケニーのライブ演奏はYoutube にたくさんあるので気に入った人は聴いて欲しい。

 

最後に、 Jimi Hendrixの曲「Voodoo Child」の演奏から。

 

 

アルバムを聴くなら、1st〜3rd まで(デビュー当時の髪が長かった頃)をお勧めする。それ以降は作曲力が落ち、昔ながらのブルース調の曲(あくまで私の印象だが)が増えた。

 

           

            K・W・シェパード夫妻

 

奥さんの父であるメル・ギブソンは近年、妻へのDVや離婚訴訟などでお騒がせだが、ケニーはギターとクラシックカー(※1)に夢中なので喧嘩の種も少ないだろう。

一度目の来日は見逃したので、是非、再来日を果たして欲しい。

 

guzbloom

 

※1:ケニーはよくドキュメンタリーで、自慢のカーコレクションを紹介している。