たまに聴きたくなるバンドがある。

Stone temple pilots(ストーン・テンプル・パイロッツ 通称:STP)だ。

 

90年代に西海岸から出てきたグランジ系ロックバンドで、1st アルバムがグラミーを受賞。2ndからはビルボード1位のヒット曲も出た。

     

   ストーン・テンプル・パイロッツ 

   右から2人目がスコット・ウェイランド

 

2nd Album:Purple を出した時に人気番組「レイトショー」に出演した時の映像を観てみよう。

               

 

2015年に初代のヴォーカリストを麻薬中毒で亡くし、活動を中止していた。最近2人目のヴォーカリストで活動を再開した。

 

【スコット・ウェイランド(1967-2015)】

 

初代のヴォーカリストのスコット・ウェイランドは麻薬中毒で刑務所入りを繰り返す筋金入りのジャンキーだった。

入所するたびにバンド活動が中止になり、バンドメンバーを困らせたが、代わりになるシンガーは見つからず、メンバーは入所を繰り返すスコットを待ち続ける。

当のスコットはバンドメンバーに合わせる気がなく、最後は痺れを切らしたメンバーからクビを宣告された。

 

STP在籍の21年間でアルバム6枚。20年間もよくもったと思う。

 

その後、いくつかバンドを渡り歩き(ヴェルヴェット・リヴォルヴァーなど)、だんだん痩せ細っていき、麻薬中毒で2015年に亡くなった。

 

     

 

スコットのヴォーカルだが、大して高音も出ないし、歌い手としても上手い方ではない。しかし、独特な歌い回しと犬の遠吠えのような中低音が聴く者を魅了する。

 

▫️曲:Plushのアンプラグド(アコースティック)・バージョンを聴いてほしい。

 

                 

 

幼少時代に親が離婚。大好きな父親と引き離され、常に孤独感に苛まれてきた。

その環境がグランジ特有の虚無感とマッチして、同時代のバンド:ニルヴァーナ、パールジャム、サウンドガーデンらと一時代を築いた。

 

これらのバンドの共通点は、パールジャムを除くバンドのヴォーカリスト全員が、麻薬中毒で亡くなっていることだ。

 

グランジはパンクやラップに続く音楽革命だった。

歌詞とメロディが高いレベルで融合した音楽が、ここまで同地域(米国西海岸)で量産されたことはない。その原動力がドラッグだったことは皮肉なことだ。

 

スコットが書く歌詞は常人には理解し難い散文が多い。( ※ )

それでもセンスのある一文一文がメロディと響き合いリスナーを魅了する。

 

STPをまだ聴いたことの無い人はPurpleをお勧めする。ハードロック好きはCoreがいい。

あとは聴かなくても良いかも。

 

                                 

guzbloom

 

※ STPの歌詞の意味について論じる投稿サイトは米国にたくさんある。

Stone Temple Pilots - Plush Lyrics Meaning