雑話245「世界のアート市場 ブーム継続中」 | 絵画BLOG-フランス印象派 知得雑話

雑話245「世界のアート市場 ブーム継続中」

2014年度の国際的な美術市場は、今のところ好調を維持しているようです。


パブロ・ピカソ 2014年前半の作家別売上No.1 3億4580万ドル

※「救助」1932年 今年5月に31,525,000ドルで落札

今年の第2四半期の世界の美術市場の売上は、64億ドル、(約6530億円)を超え、昨年度の同時期に比べて7%増えたとのこと。


今年の上期の売上を見ても、世界の美術品市場は、金額ベースで19%増加して、86億ドル、約8800億円となりました。


アンディ・ウォーホル 2014年前半の作家別売上No.2 2億9920万ドル

※「人種暴動」1964年 今年5月に62,885,000ドルで落札

今のところ、美術市場の売上は、アメリカ(27%増)とイギリス(26%増)、そして中国(7%増)において著しい伸びを見せています。


これら3つの国の市場は、オークションにおける美術品の全売上高の約80%を占めています。


フランシス・ベーコン 2014年前半の作家別売上No.3 2億3650万ドル

※「ジョン・エドワーズの肖像の3つの習作」1984年 今年5月に80,805,000ドルで落札

この半年間でオークションに出品された作品のうち、100万ドル(約1億円)以上で落札された作品の数は、前年度の同時期に比べて21%も増加し、1140を超えました。


100万ドル以上で落札された作品だけの売上高を合計すると、46億ドル、約4700億円となり、美術市場の売上の過半数を占めることになります。


クロード・モネ 2014年前半の作家別売上No.4 1億7760万ドル

※「睡蓮」1906年 今年の6月に31,722,500ポンドで落札

そのうち、1000万ドル、約10億円以上で落札された作品の数は、83でした。


2014年の前半で売り上げの高かった芸術家のトップ10は以下の通りです。


1位  パブロ・ピカソ  3億4580万ドル、約352億7200万円

2位  アンディ・ウォーホル  2億9920万ドル、約305億2000万円

3位  フランシス・ベーコン  2億3650万ドル、約241億2300万円

4位  クロード・モネ  1億7760万ドル、約181億1520万円

5位  斉白石  1億6890万ドル、約172億2780万円

6位  ゲルハルト・リヒター  1億5920万ドル、約162億3840万円

7位  マーク・ロスコ  1億4640万ドル、約149億3280万円

8位  ジャン=ミシェル・バスキア 1億3190万ドル、約134億5380万円

9位  アルベルト・ジャコメッティ  1億1570万ドル、約118億140万円

10位 張大千  1億1550万ドル、約117億8100万円


今年の前半で売上が最も高かった女性の芸術家は草間彌生で、1億1790万ドル、約120億2580万円、芸術家全体の順位は72位でした。


いつの間にか、中国は美術市場においても無視できない存在となりつつありますね。今後も、中国の芸術家の作品は、さらに高騰していくのではないでしょうか?