雑話232「春のNYオークション結果」 | 絵画BLOG-フランス印象派 知得雑話

雑話232「春のNYオークション結果」

先週、ご紹介しましたニューヨークで開催のオークションが全て終了しました。今週のブログでは早速、その結果をお知らせすることにいたしましょう。


この2週間で最も高く落札されたのは、バーネット・ニューマンの「黒い火Ⅰ」という作品でした。


バーネット・ニューマン「黒い火Ⅰ」1961年

落札額は何と8416万5千ドル、日本円で約85億円にもなりました。バーネット・ニューマンはアメリカで活躍したコンテンポラリーアートの作家です。


次点の作品もニューマンの作品と同程度の高額で落札されました。


フランシス・ベーコンの「ジョン・エドワーズの肖像のための3つの習作」の落札額は8080万5千ドル、日本円で約81億6千万でした。


フランシス・ベーコン「ジョン・エドワーズの肖像のための3つの習作」1984年

フランシス・ベーコンは、イギリスで活躍したやはりコンテンポラリーアートの作家です。


さて、先週ご紹介しましたジェフ・クーンズの「ポパイ」はいくらで落札されたのでしょうか?


ジェフ・クーンズ「ポパイ」2009-11年

事前の落札予想額は2500万ドルでしたが、実際の落札額もほぼ予想通りの2816万5千ドル、日本円で約28億4500万円となりました。


これは出品されたオークション会社であるサザビーズのコンテンポラリーの部門では、3番目に高い価格でしたが、印象派部門も含めた全体では11番目、クリスティーズを含めたコンテンポラリーアートの部門の中でも10番目でした。


それにしても、価格ではコンテンポラリーアートに圧倒された印象派・モダンアートでしたが、その部門で最も高額だったのが、ピカソの「救助」という作品でした。


パブロ・ピカソ「救助」1932年

落札額は3152万5千万ドル、日本円で約31億8400万円でした。これは、オークション全体では8番目の価格となりました。


今回のコンテンポラリーアートのオークションでは、5千万ドル、日本円で約50.5億円を超えた作品が4点、3千万ドル、日本円で約30.3億円を超えた作品まで入れると8点もありました。


その一方、印象派・モダンアートのオークションでは、5千万ドルを超えた作品は一つもなく、3千万ドルを超えた作品が先程のピカソの作品1点のみでした。


これは単に印象派・モダンアートの作品の価格が下がった訳ではなく、大半の高額な値段をつけるようなその部門の作品が美術館などに所蔵されてしまい、美術市場に出回らなくなったからだと思われます。