雑話25「印象派と現代美術・・・モネ①」 | 絵画BLOG-フランス印象派 知得雑話

雑話25「印象派と現代美術・・・モネ①」

最近の現代美術市場の勢いはこの平成の大不況をものともせず、止まる所を知らないかのように活況を呈しています。


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ダミアン・ハースト「This little piggy went to market, this little piggy stayed at home 」1996


その一方、現代美術は難解で、美術愛好家の中でもその作品を好意的に評価できる人は少ないのではないと思われます。


そんなホットなわりに理解困難な現代美術ですが、実は対照的とも思える印象派がその源泉となっていたのではないかと考えられています。


しかも、その源泉となっている印象派の作家が、癒しの作風で有名であり、刺激的な現代アートと最も対照的であるともいえるモネであるとお知りになったらきっと驚かれる事でしょう。


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モネはデビュー当初、印象派の典型的なモティーフである当時の現代的な都市生活を描いていましたが、その後、草原や川、そして花や雲、池へと変わっていく中で、物質性を失っていきました。


晩年になって、自宅の睡蓮の連作に取り組むころになると、その主題は移ろいやすく非現実的な、水面に映る光だけになりました。


それにつれて、色彩は強くなり、筆遣いも表現主義的な勢いのある大胆なものになっていきました。


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ジャクソン・ポロック「秋のリズム ナンバー30」1950


そうしたモネの並外れて大胆な絵の具の扱い方の明らかな類似性は、抽象表現主義の代表的な作家である、ジャクソン・ポロックの作品にも見る事ができます。

(②に続く)