雑話12「海外のオークションPart1」 | 絵画BLOG-フランス印象派 知得雑話

雑話12「海外のオークションPart1」

印象派の絵画が高額で売却されたりすると、よくニュースにも取り上げられますが、その取引のほとんどが海外のオークションを介しての取引です。


そもそも、そんな非日常的な金額の美術品が取引される海外のオークションってどんな所なのでしょう?


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現代アートのオークションの様子(サザビーズ・ニューヨーク)


世界には多くの美術品オークション会社がありますが、その取引のほとんどはサザビーズとクリスティーズの2大オークション会社で行われているといっても過言ではないでしょう。


サザビーズは1744年に、クリスティーズは1766年にイギリスで創業した老舗のオークション会社です。


大規模なオークションになると、1日では全ての作品の競売をこなし切れませんので、2日間に分けて行われます。


まず、1日目は夜7時から高額で目を引く作品ばかりを集めてオークションを行います。


この夜の部はイヴニングセールとも呼ばれています。ニュースになるのもこのイヴニングセールの出品作品です。


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フランシス・ベーコンの作品の競りを行う競り人(サザビーズ・ニューヨーク)

以前は、このイヴニングセールの雰囲気はまるでパーティのような華やかさがあり、タキシードやドレスで着飾った参加者がオークションカタログを片手に競りの様子を楽しんでいる姿をよく見かけました。


私はそれを見て勝手に、オークションの原型はパーティ形式でお酒でも飲みながら華やかに行われていたのだろうと想像していたのですが、どうやらに1958年にサザビーズがオークション参加者にタキシードと黒の蝶ネクタイ着用を義務付けたのが最初だそうです。(次回に続く)