今日はお休みだったので、奥さんのせいこちゃんと
1953年公開、幻の作品と言われた映画「ひろしま」のリマスター版を八丁座に見に行きました。
すごく大事なことをワシらに伝えてくれる素晴らしい映画でした!
広島でのロケ撮影では、幼児から大人まで延べ8万8500人がエキストラ参加したそうです。
当時の地獄図のような世界を再現した圧倒的な映像は21世紀のいま見てもインパクトがあり、時に目を背けたくなる程でした。
宇佐美雅浩くんの曼荼羅への参加が元で知り合った被爆者の早志百合子さんも学徒役で出演されてます。
ストーリーはネタバレになるので言いませんが、兎に角見ていただきたいです。
水曜日なのに大盛況でした、
席を見たら八割方埋まってました。
平日なので年配の方が多かったですが若者カップルやお子さんを連れたお母さんもチラホラ。
支配人に聞くと、新聞やテレビがすごく取り上げてくれたおかげだと。
それと、いまの時代に不安を感じとっている方が多いのかもしれません。
ともおっしゃってました。
この場には少なくともネトウヨと呼ばれてる方はいないでしょう。
パヨクと呼ばれてる方もいないとおもいます。
中道だけど戦争は嫌い!平和が一番とおもってる方達が自然に集まったのだとおもいます。
ネットにあまり精通してない方が新聞やテレビという本来のメディアを通じて集まったのことに意味を感じています。
非人道な大量殺戮兵器
「原爆」
でなんの罪のない非戦闘員が殺されていくことの非道さ。生き別れた子供を捜す親。親を捜す子供達。建物疎開作業中に被爆した生徒と先生が熱さを避けるため川へと向かう姿。
下敷きになった妻を見捨てることしかなかった夫。
そして親子の死別には何度も涙が溢れました。
はだしのゲンでみた世界が実写で再現されていました。
でも、実際はこんなものではなかったのだと思うと身震いもします。
小学校の頃からホラーが好きでスプラッター映画を見まくりながらゾンビの特殊メイクを喜んでた自分が恥ずかしいです(笑)
若い頃は、呑気で平和な時代だったからこそ、そういうものに憧れていたんだな。とおもいました。
まぁ、いまでも好きですが苦笑
なんといってもこの映画の存在意義はGHQの占領統治が終わった翌年に公開されたことです。
まだ世間では広島が受けた事実はあまり伝わっておらず、被爆者を差別していた時代、
その翌年にビキニ被爆があり、その途端に被爆者を持ち上げた国民の反核運動のなか、被団協結成、そして原水禁に繋がるのですが、その一年前に作られたこの映画の意義をいまあらためて感じます!
映画の中で、反米思想と問われた場面のカットも迫られたそうです。
そのため広島と長崎では自主上映されたと聞きました。
リマスター版ではノーカットです。
映画が終わった後、担当の方にその当時の台本も見せていただきました。
その時代の製作者の想いが伝わる気がしました!
何回もいいます。
この映画は絶対見た方が良いです。
そして各々が感じたことを自分の人生に取り入れるだけで、少なくとも見た人からこの先、戦争の元は作られないでしょう。
2017年9月15日金曜日まで広島市中区八丁堀の
八丁座にて限定公開されております。
わしは2年前からto futureで、この映画の自主上映を考えていました。アポも取らせてもらいました。
あまりお金がある方ではないので集客の自信がなく、先送りになってますが、上映の気持ちは、いまでもそれは変わりません。
だけどこの上映期間に多くの人が詰めかけ、再上映になり、この世界の片隅に のようにロングランになることが一番良いことだとおもいます。
そしてそれが日本全国、世界各国で再上映されることが平和に繋がるとおもいます。
少なくとも庶民同士には必ず伝わる力を持った映画です!
この世界の片隅に
でも
はだしのゲンでも
そうですが、為政者など出て来ません。
非戦闘員の
一般の庶民の被害を描いた映画です。
そして庶民の視点からの問題提起もしている映画です。
どうか
為政者の視点で物事を考えるのをやめましょう。
勝っても負けても戦争は関係のない庶民が
一番犠牲となるのです。
国際貢献と派兵を結びつけるのはいい加減やめましょう!
隣国の動向を逐一、一触即発の危機としていたずらに煽るのもやめましょう。
自衛隊の方に何人も聞きましたよ。
私たちが誰よりも戦争が無いことを望んでると。
庶民が戦争が必要な場合もあるなんて考えること自体、ナンセンスだとおもいませんか?
最後に1つだけ
映画のなかの言葉ですが
「ピカドン派だよな。」
と、こそこそ言うヤツだけにはなりたくないです。




