食事や睡眠などに関して
規則正しい生活を送ることが健康を維持するための基本、
というのは現代人の常識として定着しています。
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確かに、自然界には昼と夜のように規則正しい変動がありますから、
それに合わせて規則的な生活を送るのは、
自然のリズムを活かした生き方になります。
しかし、注意深く観察すると、
自然界の変動の多くは、
規則性の中にもある程度の不規則性が混ざり合って、
微妙なバランスをとっていることがわかります。
例えば、日本の四季は大きく見れば春夏秋冬と規則的に変化しますが、
細かく見れば毎年決して同じではなく、
年毎に不規則な変動が重なり合っています。
木材の木目は、
四季の規則的な変化と不規則な変動の
記録が造り出した自然の模様です。
私たちが木目を見て安らぎを感ずるのは、
木目に現れた規則性と不規則性の微妙な
バランスを直観的に心地よいと感ずるからです。
木目ばかりでなく、
大理石にも似たような模様があり、
やはり私たちは美しいと感じます。
自然界には、
規則性の中に不規則性が重なり合った現象が数多く見受けられますが、
人間は本能的にそのような現象に心地よさを感ずることがわかります。
自然現象に含まれる不規則性は、
専門的には「ゆらぎ」と呼ばれますが、
日常生活の中でも「ゆらぎ」はある程度大切です。
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日常生活の中での「ゆらぎ」とは、
規則性から外れる「柔軟性」であり、
環境の変化に自在に対応する「ゆとり」です。
几帳面に仕事をこなすけれども、冗談も言わず、趣味もなく、
決まった生活のパターンを変えないような人は
「ゆらぎ」の少ないマジメ人間です。
このような人は、
非日常的な変化に対して柔軟に対応できないので、
ストレスを外へ発散できずに、
心身の健康を損ねたり、
老けこみやすくなったりします。
何ごとによらず一つのことにこだわり過ぎると、
「ゆとり」がなくなります。
例えば、専門の仕事にこだわり過ぎると、
専門以外のことに興味を持てなくなりますし、
趣味のスポーツでも勝負にこだわり過ぎると、
楽しむ「ゆとり」がなくなります。
自然界の「ゆらぎ」から学ばなければならないのは、
生きるための原理原則や規則的な生活を大切にする一方で、
時と場合に応じて、
原理原則や規則性から外れる柔軟性をもつことであり、
非日常的な体験をある程度積極的にとり入れる
「ゆとり」を持つことも一つのバランスのとり方であるという点です。
例えば、日常生活では少食を原則としても、
時には仲間と楽しく語らいながら、
満腹になるまで食べるのは、
「ゆらぎ」をとり入れた食生活のバランスのとり方です。
健康に関心をもつ人は、
とかく健康を保つための原理原則にこだわりがちですが、
時には原理原則から離れて生活を楽しんだり、
未知の世界の冒険に挑戦したりする「ゆとり」を持つことが、
心とからだの若さを保つ妙薬となります。
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