バッテリ交換を促す警告が現れては消える。

2010年製パソコンは突然のシャットダウンを繰り返し、プロペラ音を鳴らしては止める。
釣った魚には餌だけでなく、日々の手入れが必要らしく、
それを怠った僕は、深夜、こうして出費に頭を抱える。

MID SUMMER'S NIGHTという蝋燭らしい。
TV台の黒いアロマキャンドルは少しずつ蝋を溶かしながら、甘い匂いを漂わせている。
僕の部屋のサーカス団員、象、麒麟、馬は無表情でその上を走り回った。

スペイン産のワインは、ナルシシズムな作文に拍車を掛ける。

栓を抜いてからはお早めにお飲みくださいと。
空腹の腹にはやや刺激が強いらしく、
一口、二口飲んだところでつまみを探して居間を出た。

無くなってしまうと淋しいものだ。
レンタルショップのCDは机の端に積まれ、目の青い女性が鎮座し、
就職活動はバッテリを待っている。

ただ蝋燭はプラスチックの容器に蝋を溜めていき、
安いワインの瓶は緑褐色を取り戻しつつある。

酒を飲んだらよく眠れるというのは嘘だ。

不意に溶けた蝋をノートにこぼしてしまった。
それはすぐに固まり(まるで最初からそこに居たように)、
灰色になり、さらに甘い香りを漂わせた。

もう寝よう。
蝋燭は煙を出して芯は蝋の黒に溶け込む。


少しは気休めになったかい