9:00集合と言われたシンゲッティ行きの4×4トラックは積んでた荷物を下ろしどっか行ってしまった…
それでも待つしか無い。
10:00頃やっと戻って来て荷物を積み込む。最後に米袋見たいのでカバーしネットをかけて終了と思っていたら後からドンドン「これもー」と持ってくる。家のドアとか羊とか…
この土地で羊はただの食料。袋に入れられ身動き取れない羊が邪魔だと蹴られたりしてる。それでも鳴きもせず大人しい羊。切ない…
アフリカに来るとベジタリアンの人の気持ちが分かる。
私が食べる為に殺される命。私はその命を食べなくても生きて行けるのに。
私の為に死ななくて良いよ。
それでもメニューを選ぶ時にはチキンを選ぶ時もある。
実際目にしていない時、罪悪感は薄れる。
10:30やっと「乗れ」と指示。待ってましたー!
町中をウロウロ走り更に人と荷物を乗せてやっと出発。
道は砂漠。途中で山を通り抜ける。
もうアメリカのモニュメントバレーそっくり。雄大。
それがただ通り過ぎる道だなんて贅沢。
12時過ぎシンゲッティ到着。
こんなにてんこ盛りに荷物乗せて人間7人乗せても砂漠を走れる4×4って凄い。
ここでも「私はとても安いホテルを探しています」画面をみんなに見せる。
みんなで話し合ってる。Zargaと聞こえる。
おーそこ聞いたことあります!
でもちょうど別ホテルオーナーが通った様で車から降ろされその人に託される。
一部屋いくらか聞くと1000ウギナと…
おい!話が違うぞ‼︎
安い部屋を探してることを伝えると斜め向かいにも別棟がありそっちは500ウギナ。交渉して300ウギナにまけてもらう。
旅行者はほぼヨーロッパ人のこの国はクリスマス前になると旅行者が消える。
ヨーロッパ人はクリスマスは家で家族と過ごす人が圧倒的に多い。
なので電車に一緒に乗ったフランス人女性と別れてからは旅行者を見かける事すら無い。ホテルの値切りは結構簡単に出来る。
宿も決まり数日ぶりのネット。と言ってもオーナーの携帯ネットを共有させて貰うだけだけど…なのでオーナーがどこか行ってしまうとネット途切れる。冗談でオーナーをWi-Fiと呼んでいたら携帯を置いて行ってくれるようになった。優しい。
ダラダラとネットしてたらオーナーがお昼ご飯。一緒に食べなよとパンを差し出してくる。
良いんですかー?(*゚∀゚*)
凄く美味しい!美味しい美味しい食べてたら「玉ねぎとトマトとツナ缶を炒めただけの5分で出来る料理だよ」と苦笑してる。それでも美味しいものは美味しいのだ。
モーリタニアは大皿で出しそこからみんな手で食べる形式。
私はスプーンを貰う。最後にみんなが残した物まで平らげて観光へ。
シンゲッティは砂漠の町。
モロッコでも砂漠に行ったけどモロッコの砂漠は観光用砂漠。
ここは砂漠の中に町がある日常砂漠。
シンゲッティは以前砂に埋もれてしまったことがあるので移動したらしい。
今も門が半分埋まっていたりしいて、またいずれ埋まってしまうだろうと言われている消滅しそうな町。
ここで生きていくのは過酷だろうな…
まずは砂漠を見に行こう。
この日も強風。砂漠の強風、痛い。
砂が凄い勢いで飛んでくる…少し黄昏てみたけどこりゃ痛い。すぐ退散。
ホテル近くに戻ってくる。
観光して分かったけどこのホテル、町のど真ん中のメイン通り分岐点にあり凄い好立地。Zargaは砂漠手前の町外れ、安いけど部屋は昔風の藁で出来たスカスカの小屋。こんな強風の中眠れるわけが無い。
4×4から簡単に見捨てられた気持ちだったけど、たまたまオーナーが通りすがってくれて良かった!当たりホテル。
ホテルに一度戻ろうかこのまま別方向に観光に行こうか迷っていると英語で話しかけられた。
この国で英語が話せる人は超貴重。吸い寄せられる。
お土産屋さん。モーリタニアとセネガルのハーフで観光時期はシンゲッティでお土産屋さんをしているらしい。クリスマスが終わると主にフランス人が観光に来るのでセネガルから帰ってきたとの事。
ここでお茶を頂きながらしばしおしゃべり。
地図では町が分かれているがなんのこっちゃ。聞いてみると旧市街と新市街で砂漠によって分断されているらしい。なるほど!
旧市街に観光に行く。
旧市街まで続く所まで送ってくれる。その間に4×4の運転手に会ったので明日のアタール行きの予約もしてくれる。
新市街から見た旧市街。
昔から石を積み上げてもモスクを作っていたんだねー。
ここには砂漠の中の図書館もあるらしく、かなり古い書籍も見学する事が出来るらしい。ガイドと一緒なら。私は1人でフラフラ行ったので帰って来てからその事実を知った。残念。
新市街に戻るとお土産屋さんにまた声を掛けられる。
お昼の残りでサンドイッチを作ってくれたらしい。
これも美味しい!砂混じりだけど…モーリタニアでは当たり前。
砂と共に生きる人たちです。
20時も過ぎたのでホテルに戻りまたネット。
そしたら夕食が出て来た。この宿3食付きなの?
夕食はショートパスタ。
これも美味しかったけどさっきサンドイッチ食べて来ちゃった…少しだけいただく。
シャワーはホットって言うけどこの寒さの中浴びれる程の温度ではなく温いくらい…今日もシャワーなしか…
電車に乗って3日シャワー着替えなし。流石に自分でも臭い。髪も指が通らないどころか入りもしない程ゴワゴワに固まってしまっている…
よし!ここは腹を括って首都までシャワーなしを覚悟する!
次の日の朝は8時に迎えが来る予定。
7:30には準備を終えホテルのロビー?テント(外)で待つ。
ネットは繋がらない…
オーナーも起きて来てお茶を淹れてくれる。買って来たバゲットを渡され朝ごはんと。
この旅1〜2食/日しか食べていない私は夕食抜いた次の日朝ごはんは食べるけど夕食食べた次の朝ごはんはお腹が空かず食べない。
昨日は2回も夕食食べたので朝ごはんはいらないよとお茶だけいただく。
8:20ドライバーが迎えに来てくれてまた町中ウロウロ走り人と荷物をコレクトして出発。
10時頃にアタール到着。
次はワダーンに行きたい!
実はワダーンはシンゲッティのちょい先。でもシンゲッティからワダーンまで公共の乗り物は行っていないので一度アタールへ戻らねばならない。
砂漠を走る4×4、客はマックス6人なので交通費高い。
私は「戻る」と言う選択も嫌い。
どうにかシンゲッティから行けないか探ったが無理らしい…のでアタールに帰って来た。ここから次ワダーンに行くか決めてない。
ネットで調べてもテロリスト区域としか出てこない…
個人で行った人も出て来ない…数少ない行った人はみんなツアーで行ってる。
行く価値はあるのか…悩む…
アタールに着くとすぐに「シンゲッティ行くのか?」と声がかかる。
ワダーンと言うと行く車も少ないらしく「うちでは行ってない」と断られる。
そんな中「この車だ」とバックパックを荷台に乗せられる。値段を聞くとみんな言う500ウギナ。ホテルにすら300ウギナしか出さない私、本当に乗るの?出発時間を聞くと14時と…あと4時間もあるし着いたらもう夜じゃん…どうせ同じ値段なら他で早く出発する車があるか探して無ければワダーンは諦めるか…
でもここまで来て往復£20をケチって諦める?後悔しない?
んー悩ましい…
取り敢えずバックパックを背負い、他探して来ると言うと「400でどうだ?」と。
400なら行ってみるか、と了承する。
さー4時間、どう時間を潰すか。まー市場をウロウロするよね。
お肉屋さんの前には捌かれたばかりであろう肉片がついた羊の皮とか尻尾が捨ててある。その近くに繋がれた1匹の羊。メー。
他の羊が捌かれてたの見てたのかな?この羊も捌かれちゃうのかな?
更に町をウロウロ。
そしたら閉まってるレストランのテーブルでおしゃべりしてた女子高生グループに声を掛けられた。
時間潰しに一緒におしゃべり。
ほんの少し英語を喋れる女子高生と全くアラビックもフレンチも喋れない私。何とか頑張って会話。
そこへ白人男性が通りかかる。また声をかける女子高生。
どこの国でも女子高生は最強。
モロッコとスイスのハーフでスイスで育ったらしいけど少しアラビックも話せる。
でもモロッコとモーリタニアのアラビックは少し違うらしく、しかも彼女たちは女子高生。
彼も彼女たちと話すのは少し戸惑い気味。
レストランが開きみんなは中へ。私はそのタイミングで離れる。
町中を気が向くままに歩く。羊が売っていた。
1匹いくらか聞くと6000ウギナ。約2万円。結構するのかボラれてるのか…
飼い主が呼ぶと寄って行く羊。可愛い。それでも食べちゃうの?😢
更に歩き続けると迷った…ここどこ?
商店に行き道を聞く。子供が案内してくれる。
けどここの子供は案内料なんて請求しない。「あそこだよーバイバイ」とすぐいなくなる。
また市場をウロウロ。
もうお肉屋さんに繋がれていた羊はいなかった。
捌かれてしまったのかどこか他所に連れて行かれたのか…
14時近くになったのでバス会社へ。
私のバックパックがない!どこ?とスタッフに聞いても誰も知らない…
最悪貴重品は全部持ってるし充電器もたまたま持ってる。服も上下4枚ずつ着てるから困らない…
入っているのは食料と水着とか残りの服と洗面用具と小物類…無くなっても何とかなるか。と思ってると荷物積み込みスタッフが来て「君の荷物はすでにトラックに積んであるよ」と。
おーあったー。でも重い荷物が無くなる事も期待してしまった私…
さーワダーンへ出発だ!
また町中ウロウロ走りコレクトしたら出発。
朝帰って来た道を行く。そうだよね、そうなるよね。
何度見ても山は雄大でキレイ。
思いの外時間がかかり18時過ぎ到着。
また宿探しの画面を見せる。
ホテルの前で降ろされそこからは自分で交渉。
でも500ウギナまでしか下がらない。
他にホテルはあるか聞くと丘の上に一軒。子供達が連れて行ってくれる。
宿にいた人と翻訳を使って会話。
300ウギナで泊まりたい!と言うと「no problem 」との答え。
ここにします。
そこから宿のオーナーを呼んで何と再交渉。
え?さっきの人誰?
四千等身の後藤さんを思わせるボーッとしたオーナーでじーっと見て時々ニヤッと笑う。
300で泊めてくれることになった。他にお客さんいないもんね。
シェアルームは外の水シャワーしか使えないらしいが個室のホットシャワー使って良いよ。と。優しい。
4日ぶり?のシャワー。温いだけでホットじゃ無い…
けどもう服も脱いじゃってるしシャワー浴びちゃおう。
頭も洗うと抜け毛半端ない…禿げちゃう。
結構広いバスルームだったので脱いだ服は床に置いといたけど排水が悪くて床水浸し。
私の服も水浸し…明日服洗わせてもらおう…
Atar to Chinguetti busー300ウギナ
宿 Auberge Lacaraven?ー300ウギナ
Chinguetti to Atar busー250ウギナ
バゲットー10ウギナ
レッグウォーマー10ウギナ
Atar to Ouadane busー400ウギナ