ババアは死ななきゃいけない? | じゃんだらりんのたわ言と地団駄

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昨夜、ピグで英語とドイツ語ができるというエリート(?)高校生から声をかけられた。
お母さん思いの心優しい少年(多分男の子だと思う)である。
お母さんが仕事をしているのだろう、当番制で食事作りをしているそうだ。
「偉いね」と言うと、「偉くなんかない。普通のこと。」と言った。
「普通のこと」とさらりと言えるのは、さらに偉い。
 
そんな心優しい少年が、私の年齢が63歳だと知ると、
「クソババア、今スグニ死ネ」と言った。
私が「どうして?」と尋ねると、
「年金貰っている年寄りは日本をダメにするから生きていてはいけない」と言った。
「働けなくなった者は死ななきゃいけない」ということだった。
 
「貴方もいずれ年を取るんだよ」と言うと、
彼は自分は働けなくなったら死ぬと言った。
 
彼は自分のお母さんが働けなくなったら、
「クソババア、今スグニ死ネ」と言うのだろうか。
自分のお祖父さんやお祖母さんにも
「クソジジイ、クソババア、死ネ」と言うのだろうか。
そんなことを子供や孫から言われたら悲しいだろうな。
年寄りに対して「長い間、ご苦労様でした」という気持ちはないのかな?
人間は社会の消耗部品としか思わないのだろうか。
世の中の役に立てない人間は生きていてはいけない?
 
彼のお母さんて、どんな人なんだろう。
彼のお母さんもそういう考え方で、子供にそんな教育をしているのだろうか。
私は、そんなお母さんはいないと信じたい。(考え甘いかな?)
きっと、自分の子供がそんなことを言っていると知ったら悲しいだろうな。
そして、我が子をそんな人間に育ててしまったことを恥ずかしく思うだろうな。
そういう人になったことを誇りに思う母親なんているのかなあ。
 
私が母親だったら、自分が育児を誤ったと責任を感じ、
立ち直れないほど落ち込んでしまうだろう。
彼はクズ人間の私が育てた子供もクズ人間だと言ったが、
幸い、私の息子たちはお年寄りを大事にして、
決して「クソババア」などという汚い言葉は使わない。
彼の持論からすればクズ人間かもしれないが、
私の価値観からすれば、息子たちがジェントルマンに育ったことは
私の最大の誇りであり、人間として最も大切なことであると思っている。
 
私は自分の超ネガティブ人生観を話した。
すると、彼は、私のネガティブな意見を打ち消すために、
若者らしい優等生のようなポジティブな意見を言い始めた。
私の考えをポジティブにするべく受け答えをしている間に、
それまでの不良のような汚い罵り言葉はなくなり、
彼の本質である正義感と優しさが噴出してきた。
彼は私の長くない今後の人生をいかに楽しく過ごすかを、
彼の短い人生の経験の中から知恵を絞ってアドバイスしてくれた。
そして、旅行をするのが良いと一所懸命勧めてくれた。
「いつか行きたいと言っていたら、一生行けないから」と言い、
「すぐに計画を立てて実行しなきゃいけない」と真剣に説得してくれた。
「もう、そんなに先は長くないのだから急がなくてはいけない」と。
とてもありがたく、嬉しかった。
 
どうやら、彼の言う「ウンコタラシで萎びた、クズ人間のクソババア」は、今すぐに死ななくてもよくなったらしい。
この先の人生で、「生きていて良かった」と思えるほど
楽しまなくてはいけないことになった。
見ず知らずの心を病む淋しい年寄りに対して、
これから楽しく生きるように励ましてくれ、
残り少ない人生をいかに楽しく生きるか、
親身になって考えてくれて、本当の彼は暖かい心の持ち主だった。
その心を大切に育んでいってくれたらいいなと思う。