@nori「あーでもない、こーでもない、と頭を捻っております」

 

師匠「ぐぅくんのダッシュか。まあ、飽きんと長々と書いておるな。もう一週間ぢゃ」

 

@nori「師匠。切実なのです。治しておかないと日本全国旅行に出た時『大阪のぐぅは危険極まりない』との悪評が立ちます」

 

師匠「お前さんが一所懸命、悪評を日本全国に知らしめている気がするがな」

 

@nori「ああ、しまった」

 

師匠「もう手遅れぢゃ」

 

 

 

+++

 

 

 

@nori「やはりしつけは先手必勝かと」

 

師匠「うむ。想定しておかねばならんぢゃろな」

 

@nori「必ずダッシュするというわけではないので見守ってしまうのですよね、考えると。そりゃ、ダッシュされちゃいますよ。待ってるんですもの」

 

師匠「そうぢゃな」

 

@nori「で、気がついたのです。『見守る』という行為が無駄なのです」

 

師匠「原点に戻ったか。犬に遭遇したら回れ右か?めんどくさいが悪くないぞ」

 

@nori「回れ右は悪くないかもしれませんがめんどくさいので却下です。時々やっているのですがぐぅに声をかけて遠巻きにして足早に去るのです。無理矢理こっちに注意を向けます」

 

師匠「ありかもしれんが当初の『あいさつできるようならあいさつさせてやりたい』が不可能ぢゃな」

 

@nori「ああ、ホントだ。何かを得ようとすると何かを失ってしまう。まさしくこの世は等価交換」

 

師匠「等価交換どころかお前さんは自分まで見失っているようぢゃ」

 

@nori「ああ、だんだん無秩序になって行く。乱雑に複雑に、、」

 

 

 

 

師匠「これまでいろいろやってきて少しはマシになったのぢゃろ?お前さんの知識ではこの辺りが限界ぢゃ」

 

@nori「、、、。自分の限界は『ここ!』と明示されるとなんだかスッキリするものですね。あっそ、てなもので」

 

師匠「拗ねておるのかな?」

 

@nori「いえいえ、拗ねてなどおりません。さんざん足掻いた結果なのですから受け止められますよ。ボクは結構素直なのです」

 

師匠「うむ。偉いぞ。お前さんの不幸はベルくんがあまりにもお利口だったことぢゃ。これといって手も掛からんかったぢゃろ」

 

@nori「はい。あいつは性格良しで肝も太くて覚えも早い天才でした。小さかったですけど」

 

師匠「ベルくんは手が掛からんかった。お前さんの知識はそんな生活の中で得たものなのぢゃ」

 

@nori「ん?はい。そうですね」

 

師匠「世の中にはとんでもない犬がたくさん存在しているのぢゃ」

 

@nori「ぐぅを見てるとわかりますが、『とんでもない』とは言い過ぎかと。一緒に暮らしている飼い主が気を悪くします」

 

師匠「そうか?」

 

@nori「そうです。謝らないと炎上します」

 

師匠「炎上するには燃料が必要ぢゃ。燃料すなわち訪問者ぢゃ。すぐ鎮火するし読者諸兄は弁えておられる、火もつかん」

 

@nori「それもそうでした」

 

 

 

 

師匠「うむ。で、先達たちはそんな手のかかる犬たちと暮らしてきた実績があるのぢゃ。その点、お前さんが想像力で補おうとしている部分を血と涙と汗でくぐり抜けてきた人たちがおるのぢゃ」

 

@nori「なんだか神経を逆撫でされてるような気がするのですが、確かにそうです」

 

師匠「どうも、人というのは自分のやり方に固執してしまう傾向がある。だからヒントを貰っていても気づいてないこともあろう?お前さんだけではないぞ?」

 

@nori「ヒントですか。貰いましたっけ?」

 

師匠「ほら、カルちゃんから貰ったぢゃろ」

 

@nori「カル、、。またそんな軽口を、失礼な。代わって成敗しなければですね」

 

師匠「ひててて、、こへんなひゃい」

 

@nori「ボクが怪我した頃に早くから教えてくださってましたね。引っ張る子にはイージーウォークハーネスと。どんなものかと調べたサイトが悪かったのかすぐに切れるとか書かれてて、ぐぅは重量級ですからどうなんだろなーと思ったのを思い出しました」

 

師匠「そうぢゃ。それにジュディままさんも薦めてくださっておるぢゃろ?ぐぅくん並みにミサイルダッシュしたかどうかわからんが試してみても良い頃合いではないか?」

 

@nori「道具に頼るのですかー?どうもなー」

 

師匠「、、。お前さん、自分で気がついてないようじゃがお前さんも道具に頼って拘っておるではないか。カメラはどうのこうの、万年筆はどうのこうの、、」

 

@nori「ああ、時計に拘らないだけマシと言ってください」

 

師匠「道具は人類の叡智の結晶ぢゃ。ぐぅくんで効果ありなら世の飛び出し症候群の犬たちの飼い主も安心してお求めになれるぢゃろう?」

 

@nori「大袈裟ですね。メーカーの回し者みたいですよ?でも、ボクもいささか疲れました。疲れたと言うより怪我が多くて身が持ちません。ホント」

 

師匠「うむ。ダッシュがなくなるわけではないぢゃろうがぐぅくんをコントロールできるようになれば大きな成果ぢゃ」

 

@nori「はい。今は多少引きずられていますからね。ボクの怪我は我慢するとして、相手のわんこと飼い主さんに恐怖感を与えたり迷惑がかからなければボクも精神的に楽になります」

 

師匠「そうぢゃな。道具に効果があることを期待しようではないか。カルちゃんとジュディママさんに感謝ぢゃな」

 

@nori「また、軽口を、、」

 

 

 

※カルチョーフィさん、いつも申し訳ありません(編集部)

 

 

 

 

 

 

 

 

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