母は台中で生まれ、終戦とともに鹿児島に引き揚げてきたことを以前書きました。今日が誕生日です。年初に75年ぶりにかの地を訪れました。母にとっては初めての海外旅行。昨年の夏場から妹がパスポートの取得等にも動いて同行してくれました。彼女は映画製作等の手伝いで、ここ数年台湾には何度か訪れています。母のルーツの地であることが行動の源になっているのは間違いありません。
2人が台湾旅行に行ったのは1月8日~11日でした。今になって思うと素晴らしいタイミングでした。後1か月遅かったら無理でしたね。人の多い正月と春節を避けて連れて行ってくれた妹のファインプレーです。
私と妻は小学3年・4年と同じクラスでした。彼女はその後に親の仕事の転勤で越していきました。それから17年後に会いました。そして結婚しました。この部分はブログではっきり書いていませんね。まあ秘め事が多少あった方がいいでしょう。とにかくここで書きたいのは、ケータイやネットがまだ普及していない頃に長いブランクがあったことですね。
息子たちは電車が好きです。ただ長男は野球への熱が高まるとと同時に、ここ2年くらい冷めてしまいました。4・5歳の時には日本はおろか、外国の特急の名前も言えたのに。。白地にオレンジが入った車両を見て「たいわんしんかんせん!」と叫んでいたのは既に昔です(苦笑)次男は正に好きな盛り。名鉄のミュースカイを見に行きますし、清須城で新幹線を見ることも度々。30日に布袋駅の高架化工事が終わりいよいよ上下線とも頭上を走ることになります。早速土曜日に次男とは見に行こうと考えています。
前置きが長くなりました。2週間前から毎週土曜日に「路(ルウ)」というドラマが放送されています。台湾と新幹線が出てくるからという理由だけで見始めたのですけれども、主役の2人が8年越しに出会うシーンであったり、引き揚げ者の思いであったり、台湾新幹線の建設に向けた苦労が書かれていたり、私の家族のことを思わずにはいられないような設定が数多く見られます。
また舞台が90年代から00年代にかけてなので、私が何度か東南アジアに旅行に行った時期と重なるんですよね。台湾にはトランジットでしか立ち寄ったことはありませんが、道を覆うようにスクーターの車列が走る様子などは当時の旅を思い出します(長男は「密!!」と叫んでいました。汗)
主人公の春香は名古屋にいる男性と台中出身の男性の間で揺れ動きますし、彼女の出身は神戸の設定で、高卒後に芦屋で働いた母と重なるんですよね。阪神大震災の時は旧知の方の無事を何軒か確認していました。そんな震災の描写も出てきますね。
高架化された名鉄を見に行く30日が最終回になります。現在の状況では思うように海外など行くこともできません。世界一今回の問題対応に成功した台湾でもそうです。ただいつまでもそうである訳がありません。あのアジアのエネルギーにまた触れる日に思いを馳せながら、新幹線に賭けた人々の熱を感じようと思います。