合宿の思い出を1日毎に書いてあります。
2日目の夜にやっと合流したワン学習塾。
今年の私は英語担当でした。
3日目は朝から英語の指導を進めながら、自分の塾生の進捗を確認しました。
他塾の生徒は2日間みっちりやっていたので、復習をしている生徒も多かったのですけれども、
ワン学習塾の子たちには、どんどん先に進むように指示を出しました。
しっかりと教科担当に入ったのは実は3年ぶりです。
2年前の郡上では各教科で「極端に苦手な生徒」のフォローに入りました。
1年前の江南では「会場との折衝や食事、移動の車」などを中心に行いました。
英語に入ってくれていたのは、晴翔塾の太田先生とAimの古澤先生。
学生講師らしく、生徒の目線にしっかり降りて、丁寧な指導が印象的でした。
どちらかと言うとそれまでの2日間で、英語が苦手な生徒との関係性を深めていたように見えました。
したがって私は中位層から~上位層の質問や丸付けをドンドンしていきました。
そして該当する問題の外側の部分も、「できる」と思われる生徒にはしていきました。
そういった指導を続けた影響でしょうか。
ある塾の3人が合宿では珍しい質問をぶつけてきました。
「英文法で3年の1学期までに習った内容で最も大切なのは何ですか?」
以下のように返答しました。
まず3年生の秋以降、NEW HORIZON で言えばUnit5から文法のレベルが一つ上がる。
今はそこまで進んでいないので、まだ難解だと言える箇所はそうないんだけど、
以下の2つの文章はきちんと違いを理解して、並び替えや和訳、英作文を行ってほしい。
I want to eat something.
I want something to eat.
これらの文章は全く同じ5つの単語を使っている。
上は不定詞の名詞的用法、下は不定詞の形容詞的用法だ。
あんまり文法用語を使わない先生が増えているから、そういった言い方は知らないかな?
特に下の形容詞的用法はしっかり後ろから前の名詞を修飾することを意識してほしい。
例に挙げた文章は単純だから分かるだろうけど、これが長くなると意外とこんがらがるからね。
彼らは「ありがとうございます!参考になりました!」とはきはきした口調で返事してくれました。
「今日しか出会えないであろう、この指導者から何を吸収できるか」
こういった狙いを彼らの姿勢から感じました。非常に貪欲で気持ちの良いやり取りでした。
彼らの塾は来春に無くなります。
「伝説の塾」として終えるのでは無いでしょうか?