些細な雑談 | ワンラン日記

ワンラン日記

愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
さらに、代表・犬童の「ラン日記」の二本立て。
2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
BEST:10km…40:01 ハーフ…1:26:45 フル…3:10:55

塾講師になって以来、集団授業でも個別指導でも、様々な雑談をしてきました。

正直、親御さんに聞かれたらしかめ面になるような話もあります。

今日はそんな雑談が時間が経って蘇ってきた話を3つほど挙げていきます。

 

◆美大生Tくん、インドへ1カ月半旅立つ!!

仕事始めの1月4日。伊嶋先生が同級生のTくんを塾に連れてきました。

東京の美大に通っている彼は、中学の時から人とは違う感性をもっていました。

「みんなが行くような高校は気が向きません」

「なんでこの勉強をするのかの意味がみつからないとやりたくないんですよ」

そんな発言が印象的なTくんが、美大に進学したのは「らしい」感じがします。

矢沢あいの漫画に出てきそうなオシャレさと危なっかしさを併せ持っています。

 

年始の時には「年末に父とスペインに行ってきました」という報告がありました。

「サクラダ・ファミリアは見る価値があったかい?」と尋ねると、

「もう色々な価値観がひっくり返されました!価値観と言えば春にさらにひっくり返りそうです。インドに1カ月半行くんですよ。これは、先生の影響も多分にあります。先生がインドに行った時の話が強烈だったから。そういえば、今『深夜特急』読んでますよ。これも先生が『もしインドに行くなら読んでから行け』って話していたんで」

「今、何巻を読んでるの?」

「2巻です」

「あ~東南アジアだね。マレーシア!深夜特急の主人公の旅も春夏秋冬があって、だんだん旅が枯れてくる感覚があるんだよな」

「そうなんですね。とにかくインドで色々と見てきます!」

 

先日、Tくんは旅立ったようです。

アクシデントやハプニングはあるでしょうが、それをも糧にして大きくなって帰ってきてほしいです。

 

◆日本三大「こうすけ」

今日の3つの話では最もくだらない内容です。

10年ほど前に、集団授業の冒頭にこの文句で始めていた時期がありました。

「今日は日本三大『こうすけ』の犬童が数学をお送りします!」

 

勘のいい生徒は、こう聞きます。

「他の三大こうすけは誰ですか?」

そこで挙げたのは、金田一耕助、北島康介、福留孝介、藤島康介などがいます。

 

こんな些細な雑談はすっかり忘れていたのですが、

先日「ツムツム」でハートを送り合う関係の元生徒Sから、LINEがきました。

先生が話していた俳優の人が有名になりましたね(笑)

 

これで思い出しました。現在時の人になっている俳優の豊原功補氏です。

ある時に「俳優のトヨハラコウスケ!」と三大の一人で挙げた時に、

生徒たちの反応は「誰ですか?その人」といった感じでした。

「『ロングバケーション』とかさぁ、色々なドラマに出ている人だって。でも代表作や主演が上手く出てこないなぁ。イメージとしては主役の敵役になるんだけど、結局負けるような役が多くて」

結局1人か2人にしか伝わらなかったんじゃないでしょうか。

 

その時のことを思いだしてSくんは今回LINEを送ってくれたわけです。

くだらないけどスゴイ記憶力。

 

◆教科の内容は忘れたけど、付随した話が今も残っていた!

半年くらい前にmozoに行った時のこと、かかりつけの眼科で待っていると、

隣の子連れの女性から「犬童先生じゃないですか?」と声をかけられました。

10年以上前に教えていたMさんでした。

彼女が高校の時に生物の授業を担当していました。

 

彼女が言うには、進化の授業の時に私が話した雑談が今も生活に根付いているそうです。

下の表のような進化の系統図を進めた時のことでした。

 

※これは動物のみで植物はありませんが悪しからず

 

一通り説明した後に、私はこう言ったようです。

「基本的には暗記分野だからとにかく順番にしっかり覚えていこう!」

それでもただ暗記というだけではつまらないと、20代半ばの私は思ったのでしょう。

以下のような話を付け加えたそうです。

 

「直接テストや入試には関係しないんだけど、この表をみているとさ、人間って油断すると自分に近い種類の食べ物を食べたくなるの。肉類とか魚類とか。でも体にいいのは進化の過程が早く分かれたものの方が多い気がするのね。哺乳類より鳥類。陸に住むセキツイ動物より魚類。セキツイ動物より無セキツイ動物。さらには動物より植物。菌類なんかさ、最もヒトから遠いわけ。だからキノコなんかは体にいいだろうし、納豆やヨーグルトのような発酵食品も摂取を心がけたほうがいいかもね」

 

この時に彼女は家に帰ってこのことを話したそうです。

そうしたらお母様やおじい様が「それは素晴らしい話!うちでも気をつけよう」という話になり、

それ以来時々話題に上がったそうです。

 

さらに「今は家族の食事を作るんですけど、この話を思い出して買い物をしたりします」とのこと。

正直、科学的に正しい話ではなく、自己流なのが申し訳ないのですが、

生徒が第1志望に合格したのと同じくらい嬉しい話でした。

 

 

これからも恐れることなく、様々な雑談を授業に挟んでいきます。

教科書に載っていない話が回りまわって人生を豊かにすることもありますからね。