牡丹と芍薬は、よく似ている。

いずれもその麗しさは、花の中でも抜群で秀でている。花が放つ色彩に深さを感じさせる。

「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」という美人を形容する言葉があるが、

芍薬は枝分かれがなく、まっすぐ伸びるのでスラリとした立ち姿の華麗な美人に、牡丹は枝分かれして低く横に広がっていくので、落ち着きのある清楚な美人に例えられている。

 

いずれも花を代表する花であるが、両者には、次のような違いがある。

牡丹は、木であり枝の端から新芽を出す。葉に艶がなく、先が三分割に分かれギザギザで即ち“木”である。冬になると葉が落ちて枝だけ残る。牡丹は、散るとき、一気にバラと落ちる。開花は、晩春(春の終わりころ)

 

芍薬は、土の中の球根から、赤い芽を出す。艶があり丸みを帯びている。冬になると花びらが散るのではなく、花の頭ごと落ちる。開花は、初夏(夏の始め)つまり、芍薬がやや遅いということになる。

 

では、この両者の違いを実際の成長の過程を見て行きましょう。

 

2018年4月6日 牡丹を昨年3月30日に一本買ってきたんです。そしてそのまま植えました。

 

2018年4月16日  牡丹と芍薬 牡丹は、買って来たものをそのまま植えた状態。芍薬は、昨年植えて

花が咲き、厳しい冬を越して春を迎えました。芍薬は葉がすでに緑を帯びています。

2018年4月21日 買ってきて植えて約一ケ月後の牡丹 

 

 

2018年4月26日  花壇で

 

2019年1月6日 寒い冬の風に晒されるとこうなっちゃうんですね。

 

2019年1月6日 芍薬は、地上の茎は枯れてしまっていますが、根っこがチャンと色づいて残っていました。力強いです!!

 

2019年1月23日 寒気対策にビニールで全体を覆ってみたんです。

寒気対策としては、効果はありますが、そのまま覆ってしまっては、何となく味気がないではありませんか。

2019年2月20日 これじゃ可哀想ではと、藁ぼっちを作ってはみたのですが。

藁ぼっちの骨格となる竹。3本の竹で組み立ててみたんです。

 

2019年2月20日 藁を予め梳いて蓑状のものを作るんです。

 

 

2019年2月23日 完成した藁ぼっち。月面着陸した宇宙船みたい。

 

2019年2月23日 長期間 野晒しで放置していた藁をつかったので、藁が短くなってしまっていました。それを考慮せず、その藁をそのまま使って作ってみたものの、寸足らずのものが出来上がっちゃいました。

ブルーベリーの幼木に被せてみたが、藁の寸足らずで支柱の竹だけが足長でバランスがとれず、どうにもならなりません。

 

 

 

2019年3月5日 本当は、下の写真にあるような藁ぼっちを作りたがったのですが。(写真 下)

これは、「ぼたんと雲州人夢の里 由志園(島根県松江市)」の藁ぼっちデス。牡丹を優しく寒さから守っていました。自然の厳しさから牡丹を優しく守ってやろうと言う気持ちが現れていました。人工物でありながら、一体感がありました。

 

これは、残念ながら、私の作品では、ありません。(↓)私が目指す牡丹の花とそれを寒さから守る“藁ぼっち”です。

 

季節も3月に入り、寒さ対策は必要なくなってきていたこともあり、私の今年の藁ぼっち作りは、これで諦めました。

 

 

2019年3月7日 花壇の場所を移すこととなり、牡丹と芍薬も新花壇へ移植しました。

 

2019年3月13日 牡丹の蕾 これから開こうとする力が蓄えられているような。

 

2019年3月13日 DSC 0009 新花壇へ移された芍薬

2019年3月20日 DSC 49 移して数日でグングン伸びてきた芍薬

 

2019年4月3日 牡丹と芍薬 同じ色で競っています。

 

2019年4月3日 こちらは、芍薬 色が深くなってきました。

 

2019年4月12日 それぞれの葉っぱの中央部から緑がかってきました。

 

2019年4月17日  芍薬 葉の中心から緑が一日一日と広がっていきます。

 

2019年4月17日  両者が変身を競っているような変化が面白い。

 

2109年4月19日 芍薬  深紅の葉が中心から緑化が段々広がって周辺だけ残して緑色に。

いよいよ開花か? でも蕾は、見当たらないが。

2109年4月19日 牡丹 30cmほどの草丈の頂上に20cmほどの広がりを見せて、伸びてきた。色は相変わらず、深紅というか茶色に近い。

 

2019年4月26日 牡丹も葉が一週間で緑に変わって来た。そして真ん中に蕾が一つ出現!! 

2019年4月26日 芍薬は、真っ先に葉がall Green へ

 

 

2019年4月26日 牡丹と芍薬 まずは緑化競争で鮮やかな緑へ

 

 

2019年4月29日 芍薬 一輪だが、蕾が現れた。

肥料は、液体肥料だけ。

 

2019年4月29日 牡丹と芍薬 何れも緑緑…

開花?をじっと待つ牡丹と芍薬

取り敢えずは、葉の色の変化だけの報告になってしましました。

牡丹は、昨年は、咲いたものを買ってきたばかりでしたので、4月末購入時に咲いていましたが、今年は、移植したことと防寒対策を行わなわなかったことにより、開花時期が遅れているようです。

芍薬は、昨年のこの畑での開花実績では、5月中旬でした。 …という訳でどちらも開花は5月中旬になりそうです。

日頃の管理としては、液体肥料をたまに与えるだけなので、開花が遅れているのでしょうか。

 

それを待ってのブログ掲載も考えましたが、ここで一旦ブログを閉じ、来月花が咲いたのを掲載した方がいいのかなーと勿体ぶって開花を来月に回すことにしました。

ゴメンナサイ!! (上手く咲けば)開花報告をさせて頂きます。!!